2018歴史小説おすすめ人気ランキングTOP55!日本が舞台の傑作を厳選

映画やドラマの原作にも用いられる歴史小説ですが、長くて読みづらいというイメージが持たれやすい本です。しかし日本を舞台にした歴史小説は、その時代へと引き込んでくれる魅力があり、とても面白いです。そこで2018最新版の歴史小説おすすめ人気ランキングをご紹介します。戦国時代を題材にした名作から恋愛やサスペンスの要素がある傑作まで、多彩なジャンルを含む読書家おすすめのランキングとなっています。

目次

  1. 歴史小説おすすめ人気ランキング【2018年最新版】
  2. 歴史小説おすすめ人気ランキング55位~31位
  3. 歴史小説おすすめ人気ランキング30位~21位
  4. 歴史小説おすすめ人気ランキング20位~11位
  5. 歴史小説おすすめ人気ランキング10位~4位
  6. 歴史小説おすすめ人気ランキング3位~1位
  7. じつは歴史小説が好きな経営者は多い
  8. 歴史小説おすすめ人気ランキングのまとめ

歴史小説おすすめ人気ランキング【2018年最新版】

歴史小説の面白い名作の数々

名作揃いの歴史小説

史実に基づいて書かれる歴史小説

歴史小説とは、歴史上の事件や人物を題材した小説のことで、2018年も映画やドラマの原作としても多く用いられました。

しかし長くて読みづらいというイメージを持たれやすくもあります。そこでこちらの記事では、絶対に面白い2018年最新版の歴史小説おすすめ人気ランキングをご紹介します。

戦国時代・恋愛・サスペンスなど色んなジャンルがある

ジャンルが多彩な歴史小説

読むこみたくなる要素が満載

歴史小説を読むと、昔の暮らしや歴史の流れを知ることができ、その時代を生きた人たちの思いを深く知ることができます。

 

小説としては異彩で、色んなジャンルを楽しむことができるのも魅力のひとつです。

戦国時代を描いた名作や、物語に引き込む恋愛やサスペンスが盛り込まれた傑作など、種類は様々です。それらのジャンルはエンターテインメントとしてはもちろん、歴史書として読んでも面白いです。

日本が舞台の傑作を厳選してご紹介

歴史小説の舞台になる日本の文化

日本人なら読んでおきたい名作が勢揃い

国内の歴史小説には海外を舞台にした作品もありますが、やはり日本人としては日本を舞台にした作品の方が面白いはずですし、得るものも多いでしょう。

次の2018年最新版ランキングでは、日本を舞台にした作品を厳選してまとめました。タイトルをよく知られた名作ばかりでなく、初心者でも読みやすく読書家も納得できる傑作などの最新情報を盛りだくさんでご紹介します。それではランキングスタートです!

歴史小説おすすめ人気ランキング55位~31位

55位:銀二貫

商売をテーマにした歴史小説「銀二貫」

髙田郁「銀二貫」

「銀二貫」の基本情報

・作者:髙田郁

・出版日:2009年6月10日

・出版社:幻冬舎

・購読可能サービス:なし

あらすじ

文庫版「銀二貫」

江戸時代の大坂天満を舞台にした傑作

大坂天満の寒天問屋・井川屋の主・和助は、仇討ちで父を亡くした鶴之輔を銀二貫で救います。

 

そのお金は、大火で消失した天満宮再建のために工面した大金でした。

少年は松吉と改め、商人としての厳しい躾と生活に耐えていきます。厚い人々に支えられ、新たな寒天作りを志した矢先、またも大火が大坂の町を焼き払ってしまいます。

おすすめポイントは?

「銀二貫」の本文

主人公の成長と人情にほろっと泣けておすすめ

テレビドラマ化や舞台化、さらに漫画化もされた人気の歴史小説です。情景描写が秀逸で、食べ物の描写も読者を惹き込みます。

武士の子だった主人公が親を亡くし、買われたことを境に困難にぶつかりながらも大阪商人として成長していく姿は、サクセスストーリーとして読むにも面白い内容となっています。人情味あふれる作品で、笑えるのにほろっと泣けます。

54位:哄う合戦屋

北沢秋のデビュー作となった歴史小説「哄う合戦屋」

北沢秋「哄う合戦屋」

「哄う合戦屋」の基本情報

・作者:北沢秋

・出版日:2011年4月13日

・出版社:双葉社

・購読可能サービス:なし

あらすじ

人気歴史小説「哄う合戦屋」

戦国時代ジャンルの人気エンターテインメント小説

天文18年、甲斐と越後に挟まれた中信濃は、守護代の小笠原長時をはじめ多くの豪族が独立して反抗を繰り返し、統一が遅れていました。

 

その中信濃の横山郷を治める豪族・遠藤吉弘のもとに、天才軍師の石堂一徹が流れ着きます。

一徹に担がれた吉弘は急速に勢力を広げていきます。しかし吉弘が一徹の心の奥底に潜むものに気付いた時、歯車が狂い始めます。そんな中、甲斐の武田が雪解けを待って中信濃に侵略してくるという情報が入ってきました。

おすすめポイントは?

「哄う合戦屋」内の地図

登場人物のキャラクター性が共感できておすすめ

日本は信濃を舞台にし、訪れたことのある人でも新しい発見ができる歴史小説です。

 

読みやすい文体と魅力的な登場人物で、初心者でもすんなり読むことができます。

特に主人公のキャラクター性が良く、戦上手でありながら天才ゆえの孤高さと現代人が理想とする優しさを併せ持ち、読者の共感を呼びます。「大声でどっと笑う」という意味の「哄う」がタイトルに用いられている意味が分かるラストも必見です。

53位:天璋院篤姫

宮尾登美子の代表的歴史小説「天璋院篤姫」

宮尾登美子「天璋院篤姫」

「天璋院篤姫」の基本情報

・作者:宮尾登美子

・出版日:1984年9月

・出版社:講談社

・購読可能サービス:Kindle、楽天Kobo、iBooks、GooglePlayブックス

あらすじ

「天璋院篤姫」単行本

大奥を統べる強き女性の半生を描いた名作

18歳で藩主・斉彬の養女となった篤姫は、薩摩島津家分家に生まれた学問好きな姫でした。

 

その才覚、器量を見込んだ斉彬は画策の末、篤姫を13代将軍・家定の正室として江戸城に送り込みます。

形ばかりの結婚に耐え、病弱な夫を支え将軍御台所として大奥3000人を見事に統べる篤姫。己の使命を果たそうと奮闘しますが、やがてその使命に秘められた陰謀の真実に気付いてしまいます。

おすすめポイントは?

「天璋院篤姫」の一文

女性としての生き方を学べておすすめ

NHK大河ドラマの中でも絶大な人気を誇る「篤姫」の原作となった歴史小説です。

 

戦国時代を舞台としながらも、一人の女性の生き様を描いた内容は女性にもおすすめです。

自身が置かれた状況にめげることなく、持ち前の賢さと強さで前へと進んで行く篤姫の姿は現代の女性像に重なる部分があります。本当の幸せとは、自分らしく生き抜くことであると教えてくれます。

52位:天と地と

上杉謙信を描いた人気歴史小説「天と地と」

海音寺潮五郎「天と地と」

「天と地と」の基本情報

・作者:海音寺潮五郎

・出版日:1962年

・出版社:角川書店、文藝春秋

・購読可能サービス:Kindle、楽天Kobo、iBooks、GooglePlayブックス

あらすじ

「天と地と」上下巻

戦国時代の名将・上杉謙信の半生

越後国の守護代・長尾為景の子・虎千代は、出生の経緯から実子であるかを疑われ、父の愛情を受けることなく成長します。

 

そんな不遇な幼少期を過ごした虎千代でしたが、眼を見張るような聡明な少年に育っていきます。

しかし為景はその後も息子を疎んじ続け、ついには居城の春日山城から追い払ってしまいます。虎千代は養子に出されますが、忠臣・金津新兵衛や百姓出の娘・松江らに守られて武将の子として成長していきます。

おすすめポイントは?

「天と地と」の本文

「戦の天才」の人間味を感じられておすすめ

のちに戦国時代最強と言われる名将・上杉謙信となる長尾景虎が生まれてから、32歳になるまでを描いた歴史小説です。

女色を絶って毘沙門天に仕える長尾景虎の周りに登場する女性たちが、景虎の人物像を色づけています。義を貫く景虎の生き様と、最愛の女性・乃美との不器用な恋愛模様に引き込まれます。

51位:炎環

永井路子の名作歴史小説「炎環」

永井路子「炎環」

「炎環」の基本情報

・作者:永井路子

・出版日:1987年8月

・出版社:講談社、文藝春秋

・購読可能サービス:Kindle、楽天Kobo、iBooks、GooglePlayブックス

あらすじ

文春文庫「炎環」

鎌倉武士たちの熱い情熱と野望を映し出した傑作

京の権力を前に圧迫され続けていた東国に、激しくともるひとつの灯。

 

源頼朝の挙兵に始まる歴史のうねりは、またたくうちに関東の野を覆いはじめます。

鎌倉幕府の成立や武士と呼ばれる者たちの台頭といった動きの裏には、彼らの死にもの狂いの情熱と野望が激しく燃え盛っています。鎌倉武士たちの生き様を浮き彫りにした、第25回直木賞受賞作です。

おすすめポイントは?

「炎環」が収録されている「永井路子全集」

ひとつの歴史を様々な視点で見られておすすめ

鎌倉時代創成期を映した4編の短編からなる短編集です。全成、梶原景時、北条保子、北条義時の4人の眼を通して、源氏一族の暗闘が語られています。

4人の物語が1つの大きな物語として収束していくので、鎌倉時代というひとつの歴史を様々な視点で見ることができます。脇役たちにスポットを当て、この濃密な時代をより鮮やかに表現しています。

50位:天地明察

冲方丁初の歴史小説「天地明察」

冲方丁「天地明察」

「天地明察」の基本情報

・作者:冲方丁

・出版日:2009年11月30日

・出版社:角川書店

・購読可能サービス:Kindle、楽天Kobo、iBooks、GooglePlayブックス

あらすじ

単行本「天地明察」

暦をめぐる男の22年間もの真剣勝負

徳川四代将軍家綱の治世、ある「プロジェクト」が立ちあがります。それは、日本独自の暦を作り上げることでした。

改暦の実行者として選ばれた渋川春海は、碁打ちの名門に生まれながらも己の境遇に飽き、算術に生き甲斐を見出していました。改暦の総大将として「天」に挑むことになった春海ですが、それは想像を超える苦悩の始まりでした。

おすすめポイントは?

電子版「天地明察」

数学にロマンを感じられておすすめ

第31回吉川英治文学新人賞と第7回本屋大賞を受賞し、映画化もされた人気歴史小説です。

 

暦の改暦という大業を軸に、政治・経済・文化・宗教を巻き込んだ壮大な物語となっています。

算術を通して主人公の心に生まれる、憧れや羨望、嫉妬といった入り混じる感情は、何かに夢中になったことのある人なら共感できるでしょう。それと同時に数学に興味のない方もロマンを感じるはずです。

49位:会津執権の栄誉

オムニバス形式の歴史小説「会津執権の栄誉」

佐藤巖太郎「会津執権の栄誉」

「会津執権の栄誉」の基本情報

・作者:佐藤巖太郎

・出版日:2017年4月21日

・出版社:文藝春秋

・購読可能サービス:Kindle、楽天Kobo、iBooks、GooglePlayブックス

あらすじ

単行本「会津執権の栄誉」

会津の名族・芦名家を巡る短編集

400年の長きにわたり会津を治めてきた芦名家でしたが、十八代目当主が家臣の手にかかって殺されたことから男系の嫡流が断たれてしまいます。

 

それにより常陸の佐竹義重の二男・義広が婿養子として芦名家を継ぐことに決まりました。

芦名家譜代の家臣たちは血脈の正当性なき家督相続に動揺し、義広が引き連れてきた佐竹の家臣団との間に、激しい軋轢が生じます。そんな中、奥州統一を企てる伊達家の新当主・伊達政宗が戦いを仕掛けてきます。

おすすめポイントは?

デビュー作の「会津執権の栄誉」

人間ドラマとして楽しめておすすめ

芦名家に関わる人物たちを連作短編で描くスタイルの歴史小説です。それにより、まるでインタビューしてきたようにリアルな芦名家が見えてきます。

戦国時代ジャンルですが戦いに重きを置くのではなく、人間ドラマに注力しているのも特徴です。どの短編も面白いので、歴史小説が苦手な方でも入り込める傑作となっています。

48位:新選組血風録

新選組人気の先駆けとなった歴史小説「新選組血風録」

司馬遼太郎「新選組血風録」

「新選組血風録」の基本情報

・作者:司馬遼太郎

・出版日:1964年

・出版社:中央公論社、角川書店

・購読可能サービス:Kindle、楽天Kobo、iBooks、GooglePlayブックス

あらすじ

単行本「新選組血風録」

新選組として生きた男たちの力強い物語

勤皇か佐幕か、血なまぐさい抗争に明け暮れる維新前夜の京都に、その治安維持を任務として組織された剣客集団、新選組。

 

そこには隊長・近藤勇、副長・土方歳三をはじめ、「誠」の旗印に参集した熱血の隊士たちがいます。

死と隣り合わせの日常の中でも、男たちは実に人間くさく精一杯に生きています。動乱の世をそれぞれの夢と野心を抱いて白刃とともに生きた男たちの群像を、歴史小説第一人者が鮮烈に描く快作です。

おすすめポイントは?

「新選組血風録」の本文

新選組入門編としておすすめ

15編の連作短編集で、近藤勇や土方歳三、沖田総司、斎藤一ら中心人物から創作された人物までが主人公として含まれています。

色々な角度から見ることで、新選組の実像をとらえることができます。特に沖田総司が魅力的で、敏腕剣士としての総司を再認識できる「菊一文字」や、「沖田総司の恋」のようにほっと息をつける恋愛ジャンルの物語もあります。

47位:義経

見たことのない義経像が描かれる歴史小説「義経」

司馬遼太郎「義経」

「義経」の基本情報

・作者:司馬遼太郎

・出版日:1968年

・出版社:文藝春秋

・購読可能サービス:Kindle、楽天Kobo、iBooks、GooglePlayブックス

あらすじ

「義経」上下巻

源義経の数奇な運命を綴る

「みなもとのよしつね」、その名はつねに悲劇的な響きで語られます。

 

源氏の棟梁の子に生まれながら鞍馬山に預けられ、その後、関東奥羽を転々とするという暗い少年時代を送りました。

幾多の輝かしい武功をたて、突如英雄の座に駆け昇りはしたものの、兄の頼朝に逐われて非業の最期を迎えてしまいます。義経の数奇なその生涯を生々と描き出した傑作長篇小説です。 

おすすめポイントは?

文春文庫「義経」

司馬遼太郎ならではの「義経論」を知れておすすめ

日本人に馴染み深い源義経を題材とした歴史小説です。英雄的な逸話が多い中で本作は「生身の義経」を書き表しています。

戦にのみ才を持つ義経と、世渡り上手な頼朝の報告役・梶原景時という対照的な2人の関係性も、物語のスパイスとなっていて面白いです。司馬遼太郎にしか書けない新しい義経を知ることができます。

46位:楠木正成

太平記シリーズのひとつの歴史小説「楠木正成」

北方謙三「楠木正成」

「楠木正成」の基本情報

・作者:北方謙三

・出版日:2000年6月

・出版社:中央公論新社

・購読可能サービス:なし

あらすじ

「楠木正成」上下巻

南北朝時代の軍略家・楠木正成の戦い

鎌倉末期。幕府の命数はすでに無く、乱世到来の兆しのなか、楠木正成は大志を胸にじっと身を伏せ力を蓄えていました。

街道を抑え流通を掌握しつつ雌伏を続けた一介の悪党。彼は己が自由なる魂を守り抜くため、倒幕の機熟するにおよんで草莽のなかから立ち上がり、寡兵を率いて強大な六波羅軍に戦いを挑みます。

おすすめポイントは?

単行本「楠木正成」

正義を持つ男たちが魅力的でおすすめ

南朝側の「悲劇の忠臣」としても人気のある楠木正成を取り上げた歴史小説です。

 

知られている正成像とは異なり、自らの夢と仲間のために突き進んだ男として描かれています。

そんな正成のエネルギーが文章からありありと伝わってきます。また正成と対する敵方たちの持つ正義も描かれており、どちらも魅力的だからこそ両者がぶつかる場面が大いに盛り上がりを見せます。

45位:壬生義士伝

新選組で庶民の心を失わなかった男の歴史小説「壬生義士伝」

浅田次郎「壬生義士伝」

「壬生義士伝」の基本情報

・作者:浅田次郎

・出版日:2000年4月30日

・出版社:文藝春秋

・購読可能サービス:Kindle、楽天Kobo、iBooks、GooglePlayブックス

あらすじ

「壬生義士伝」上下巻

新選組に加わった吉村貫一郎を描く

慶応四年一月。鳥羽・伏見の戦いの大勢は決し、幕軍は潰走を始めていました。

 

そんな中、大坂の盛岡藩の蔵屋敷に、かつて盛岡藩を脱藩し、新選組の隊士となった吉村貫一郎が満身創痍で紛れ込みます。

保護を求める吉村に対し、蔵屋敷差配役であり吉村の旧友であった大野次郎右衛門は冷酷にも彼に切腹を命じます。それから時は流れ、大正4年。北海道出身の記者が、吉村を知る人々から聞き取り調査を行なっていました。

おすすめポイントは?

単行本「壬生義士伝」

新しい武士のカタチを知れておすすめ

新撰組の中でもあまり知られていない吉村貫一郎にスポットを当てた歴史小説です。


新聞記者の語りと吉村の回想録、その他の関連人物の語りによって、吉村貫一郎という戦士の生涯が明らかになります。

守銭奴のイメージがある吉村がお金を掻き集める真の目的を知ると、涙が止まりません。その生き様は女々しいのにどこか清冽で、日本の武士の概念を塗り替えるでしょう。

44位:一夢庵風流記

人気漫画の原作となった歴史小説「一夢庵風流記」

隆慶一郎「一夢庵風流記」

「一夢庵風流記」の基本情報

・作者:隆慶一郎

・出版日:1991年8月31日

・出版社:新潮社、集英社

・購読可能サービス:Kindle、楽天Kobo、iBooks

あらすじ

単行本「一夢庵風流記」

戦国時代傾奇者の生き方を描く名作

戦国末期、天下の傾奇者として知られる男がいました。その名を前田慶次郎といい、派手な格好と異様な振る舞いで人を驚かすのを愉しんでいます。

 

巨躯巨漢で、一度合戦になるや朱色の長槍を振り回し敵陣に一人斬り込んでいく剛毅ないくさ人です。

当代一流の風流人でもある慶次郎は、何より自由を愛するさすらい人でもありました。故あって、妻子を置き旅に出た男の奔放苛烈な生き方を描く時代長篇です。

おすすめポイントは?

「一夢庵風流記」の冒頭

男性が惹かれる男性像が描かれていておすすめ

気漫画「花の慶次~雲のかなたに~」の原作で、戦国時代末期を豪快に生きた前田慶次郎を描いた歴史小説です。


周囲に理解されなくても己を貫く生き方は、同性が憧れ心惹かれるでしょう。

天下人の秀吉や叔父の前田利家、さらに朝鮮人に対して自由に振舞い、意地を張り通す姿は痛快で面白いです。また、傾奇者同士の秀吉と慶次郎の対面も見ものです。

43位:新書太閤記

豊臣秀吉を描く歴史小説「新書太閤記」

吉田英治「新書太閤記」

「新書太閤記」の基本情報

・作者:吉川英治

・出版日:1990年4月23日

・出版社:講談社

・購読可能サービス:Kindle、楽天Kobo、iBooks、GooglePlayブックス

あらすじ

電子版「新書太閤記」

庶民の中に根差した男の出世譚

木下弥右衛門は足軽ながら織田信秀の家中でしたが、戦で不具の身体となり、今は百姓に身を落としています。

 

期待をかけていた息子の日吉は、極貧生活が祟ってか、小柄で奇異な猿顔で、ハナタレの腕白坊主でした。

日吉が8歳の時に弥右衛門は病死し、母は貧乏所帯を立て直すために再婚するも、その義父から目の仇にされた日吉は奉公に出されてしまいます。職を転々とする中、信長こそ主人と奉るべき人だと信じ、身一つで直訴するのでした。

おすすめポイントは?

1980年代出版「新書太閤記」

仕事の取り組み方が学べておすすめ

持ち前の忠実さを武器に出世街道を突き進んできた豊臣秀吉を題材にした歴史小説です。

 

出世の道を歩みながらも、その人生にはいつも庶民的な空気があり、親しみやすさを覚えます。

世渡り上手で、気難しい信長を不快にさせずに物事を進めていく姿には、現代の仕事や上司との向き合い方に通じるものがあります。母親と妻への愛情や、家臣や農民への優しさも鮮明に描かれています。

42位:赤ひげ診療譚

山本周五郎の代表的歴史小説「赤ひげ診療譚」

山本周五郎「赤ひげ診療譚」

「赤ひげ診療譚」の基本情報

・作者:山本周五郎

・出版日:1959年

・出版社:文藝春秋、講談社、新潮社

・購読可能サービス:Kindle、楽天Kobo、iBooks、GooglePlayブックス

あらすじ

講談社「赤ひげ診療譚」

医師・赤ひげの人物像が露わに

江戸時代、幕府の御番医という栄達の道を歩むべく長崎遊学から戻った保本登。

 

小石川養生所の「赤ひげ」と呼ばれる医長・新出去定に呼び出され、医員見習い勤務を命じられます。

貧しく蒙昧な最下層の男女の中に埋もれる現実への幻滅から、登は尽く赤ひげに反抗しますが、その一見乱暴な言動の底に脈打つ強靱な精神に次第に惹かれてゆきます。傷ついた若き医生と師との魂のふれあいを描く快作です。

おすすめポイントは?

「赤ひげ診療譚」の本文

謎解きと心の成長を同時に楽しめておすすめ

小石川養生所を舞台に、強烈な個性の新出去定と奇怪な病を抱える人々を医員見習いの視点で描いた歴史小説です。

医療を通じて、彼らがそのような病状に陥った理由をひも解くサスペンス要素もあります。また、去定と登が出会ったことで互いに影響し合い、心の成長と変化を遂げていく様子も楽しめます。

41位:信長死すべし

本能寺の裏側を見る歴史小説「信長死すべし」

山本兼一「信長死すべし」

「信長死すべし」の基本情報

・作者:山本兼一

・出版日:2012年6月1日

・出版社:角川書店

・購読可能サービス:Kindle、楽天Kobo、iBooks、GooglePlayブックス

あらすじ

自作を越えて表現された「信長死すべし」

本能寺の変を炙り出す大作

天正10年、武田氏を滅ぼした織田信長は、正親町帝に大坂遷都を迫ろうとしていました。

 

このまま信長の躍進が続けば調停はどうなることか、と帝の不安と忍耐がついに限界に達しました。

そして「信長を粛正せよ」という重大な勅命が下されます。本能寺の変まで残り38日。明智光秀をはじめ、信長を取り巻く人々の動きから、本能寺の変を炙り出す歴史巨編です。

おすすめポイントは?

文庫版「信長死すべし」

帝の陰謀説に説得力を感じられておすすめ

明智光秀を主人公に、諸説語られる本能寺の変を真正面から切り取った歴史小説です。

 

日本史上もっとも激動した時代に、謎に包まれた信長の死が鮮やかに描かれています。

珍しくない題材ですが、本作ではあえて新しい帝の陰謀という基軸を入れています。心理描写の巧みさにより、明智光秀の三日天下をより人間くさく、切なくも説得力あるエピソードに仕上げています。

40位:影武者徳川家康

家康の影武者説を納得させる歴史小説「影武者徳川家康」

隆慶一郎「影武者徳川家康」

「影武者徳川家康」

・作者:隆慶一郎

・出版日:1989年6月

・出版社:新潮社

・購読可能サービス:Kindle、楽天Kobo、iBooks、GooglePlayブックス

あらすじ

「影武者徳川家康」全巻

家康の影武者となった男の姿とは

慶長5年の関ヶ原で、徳川家康は島左近配下の武田忍びに暗殺されてしまいます。

 

家康の死が洩れると士気に影響し、この戦に敗れては徳川家による天下統一もありません。

徳川陣営は苦肉の策として、影武者・世良田二郎三郎を家康に仕立てます。しかしこの男が只者ではなく、かつて一向一揆で信長を射った「いくさ人」であり、10年の影武者生活で家康の兵法や思考法まで身につけていました。

おすすめポイントは?

単行本「影武者徳川家康」

リアルに思える展開がおすすめ

関ヶ原の戦いで暗殺された家康に成り代わった、影武者を描いた歴史小説です。

 

一見、荒唐無稽にも思えますが、関ヶ原の戦いを境に家康が変貌している史実に基づいたストーリーです。

歴史書からの引用や解説が取り入れられ、物語に一層現実味が帯びています。複雑になっていく展開に影武者としてどのように切り抜けていくのか、サスペンスジャンルとしての楽しみもあります。

39位:忍びの国

伊賀一の忍びを描いた歴史小説「忍びの国」

和田竜「忍びの国」

「忍びの国」の基本情報

・作者:和田竜

・出版日:2008年5月28日

・出版社:新潮社

・購読可能サービス:Kindle、楽天Kobo、iBooks、GooglePlayブックス

あらすじ

映画化された「忍びの国」

伊賀一の忍者の死闘を描く傑作

忍びの無門は伊賀一の腕を誇るも無類の怠け者で、女房のお国の尻に敷かれています。

 

お国に稼ぎの少なさを咎められた無門は、100文の小銭欲しさに2年ぶりに敵の伊賀者を殺めます。

 

それを皮切りに戦国大名不在の国・伊賀国に織田軍が攻め込みます。「その腕、絶人の域」と言われる無門はお国を連れて敵前逃亡をはかることに。全く新しい歴史小説と言える圧倒的快作です。

おすすめポイントは?

「忍びの国」巻末

想像しやすい文体でおすすめ

「天正伊賀の乱」を背景に、武将ではなく忍びの存在を切り取った歴史小説です。

 

怠け者で残忍、金儲けのためなら仲間も簡単に裏切る外道という、本来の忍びの姿が描かれています。

描写は少ないのに読者に容易にその光景をイメージさせることができるのは、作者の筆力のおかげです。スリリングな展開から無門の心の移り変わりまで、読者を惹きつける要素満載です。

38位:ぼんくら

町人の微妙な身分の違いを取り上げた歴史小説「ぼんくら」

宮部みゆき「ぼんくら」

「ぼんくら」の基本情報

・作者:宮部みゆき

・出版日:2000年4月20日

・出版社:講談社

・購読可能サービス:なし

あらすじ

「ぼんくら」上下巻

謎の失踪事件を追う歴史ミステリー

「殺し屋が来て、兄さんを殺してしまったんです」―江戸・深川の鉄瓶長屋で八百屋の太助が殺されました。

 

その後、評判の良かった差配人が姿を消し、3つの家族も次々と失踪してしまうという事態に。

面倒くさがりの昼行灯、南町奉行所同心・井筒平四郎がこのことに疑問を持ち動き出します。甥の弓之助、おでここと三太郎、本所元町の岡っ引き政五郎らの協力を得て東奔西走し謎を追います。

おすすめポイントは?

人気の高い「ぼんくら」

短編としても長編としても楽しめておすすめ

宮部みゆき得意のミステリーが組み込まれた歴史小説です。井筒平四郎シリーズの1作目としても愛され、ドラマ化もされています。

長屋で起きた出来事を、それぞれ中心となる人物に焦点を当てつつ短編として描いています。しかしそれらはすべて伏線で、長編のサスペンスジャンルへと変化していくのも面白いところです。

37位:梟の城

忍者の戦国時代の生き様を読む歴史小説「梟の城」

司馬遼太郎「梟の城」

「梟の城」の基本情報

・作者:司馬遼太郎

・出版日:1959年

・出版社:講談社、新潮社、春陽堂書店

・購読可能サービス:Kindle、楽天Kobo、iBooks、GooglePlayブックス

あらすじ

文庫版「梟の城」

復讐を果たそうとする忍者の物語

天正9年3月、織田信長により伊賀攻略が命じられ、伊賀は一夜にして滅ぼされます。

 

生き残った忍者の葛籠重蔵は御斎峠を根拠にして、たまに京に出て織田信長の身辺をうかがっていました。

本能寺の変により復讐を果たせなくなった重蔵のもとに、師の下柘植次郎左衛門が今井宗久からの秀吉暗殺の依頼を持ち込みました。復讐心を駆り立てられた重蔵はこの仕事を引受けることにします。

おすすめポイントは?

「梟の城」の本文

対照的な生き方の人間ドラマが共感できておすすめ

戦国末期を舞台に、忍者の葛籠重蔵とライバルの風間五平の生き様を描いた歴史小説です。

 

重蔵は忍者という過酷な生き方を続け、五平は武士としての出世を目指すようになります。

そんな対照的な生き方ををする2人ですが、葛藤したり、迷いつつ自分の目的に近づくという共通の姿は読者の共感を呼びます。戦国時代の複雑な人間関係や意外な心情も見どころです。

36位:たそがれ清兵衛

8人の癖ある剣の達人を描く歴史小説「たそがれ清兵衛」

藤沢周平「たそがれ清兵衛」

「たそがれ清兵衛」の基本情報

・作者:藤沢周平

・出版日:1988年9月

・出版社:新潮社

・購読可能サービス:Kindle、楽天Kobo、iBooks

あらすじ

新潮社「たそがれ清兵衛」

冴えない下級武士が見せる活躍

下城の太鼓が鳴るといそいそと家路を急ぐ男は、「たそがれ清兵衛」と呼ばれています。

 

領内を二分する抗争をよそに病弱な妻とひっそり暮らしてはきたものの、お家の一大事には秘めた剣が鳴ります。

「祝い人助八」「ごますり甚内」「だんまり弥助」など、その風体性格ゆえに侮られがちな冴えない侍たち。普段は剣の腕を隠した彼らの意外な活躍を描く、痛快連作です。

おすすめポイントは?

「たそがれ清兵衛」の冒頭

男たちのギャップが格好よくておすすめ

優れた剣の腕を持ちながら、大人しく慎ましく暮らしている下級武士を描いた歴史小説です。

 

表題作の「たそがれ清兵衛」をはじめ、彼らは不名誉なあだ名を付けられ馬鹿にされています。

しかしその本領を発揮する姿は魅力的で、ギャップに惹きつけられます。豪快な武将の影に隠れた生活に密着した人情話や素朴な恋愛模様に、清々しさの中にも切なさが漂います。

35位:覇王の番人

本能寺の変の黒幕に迫る歴史小説「覇王の番人」

真保裕一「覇王の番人」

「覇王の番人」の基本情報

・作者:真保裕一

・出版日:2011年9月15日

・出版社:講談社

・購読可能サービス:なし

あらすじ

「覇王の番人」上下巻

信長に仕え葬った明智光秀の半生

「戦乱の世を我が手でしずめてみせる」という決意を胸に秘めた明智光秀が目を付けたひとりの武将が、織田信長です。

天下統一の夢を信長に託した光秀は、織田軍団の先頭に立って戦いの日々へと突き進んでいきます。しかしその思いは徐々に変わっていき、やがては打倒信長を目指すようになっていきます。

おすすめポイントは?

サイン入り「覇王の番人」

本能寺の変の裏側が新しい視点で描かれていておすすめ

本能寺の変で織田信長を葬った明智光秀と、その黒幕を描いた歴史小説です。

 

本作の光秀は裏切り者ではなく、周囲を思いやる善人という新しい視点が用いられています。

それと同時に自らの信念を貫く武士であり、信長の本質を見抜いて主君を倒そうと挑む生き様に力強さを感じます。忍びの小平太との生涯とアクションも、物語をより奥深くしています。

34位:沙門空海唐の国にて鬼と宴す

サスペンスが融合した歴史小説「沙門空海唐の国にて鬼と宴す」

「沙門空海唐の国にて鬼と宴す」全巻

「沙門空海唐の国にて鬼と宴す」の基本情報

・作者:夢枕獏

・出版日:2004年7月31日

・出版社:徳間書店、KADOKAWA

・購読可能サービス:Kindle、楽天Kobo、iBooks、GooglePlayブックス

あらすじ

夢枕獏「沙門空海唐の国にて鬼と宴す」

空海を描く中国伝奇の傑作

804年、唐の長安に若き天才・空海と、盟友・橘逸勢が遣唐使としてやってきます。

 

その8月、長安の役人・劉雲樵宅に妖猫が現れ、はじめは予言を的中させるため便利に思われていました。

しかし次第に自分たちに不利な予言をするようになり、ついには皇帝の死を予言します。噂を聞いた空海と逸勢は、劉家を訪れ妖猫と対峙し、そこから唐王朝を揺るがす大事件にかかわることになります。

おすすめポイントは?

文庫版「沙門空海唐の国にて鬼と宴す」

壮大なミステリー・サスペンスジャンルでおすすめ

日中合作映画として注目を集めた「空海―KU-KAI―美しき王妃の謎」の原作となった歴史小説です。

 

空海が唐に渡ったわずか2年の出来事を、17年もかけて書き上げたという超大作です。

妖猫との対峙をきっかけに大きな謎に挑むミステリーサスペンスで、長編ですが一気に読ませます。他者を魅了する空海の人物像や、逸勢との掛け合いも面白く、史実の勉強にもなります。

33位:花神

司馬遼太郎の歴史観を如実に表す歴史小説「花神」

単行本「花神」

「花神」の基本情報

・作者:司馬遼太郎

・出版日:1972年

・出版社:新潮社、文藝春秋

・購読可能サービス:Kindle、楽天Kobo、iBooks、GooglePlayブックス

あらすじ

司馬遼太郎「花神」

村医から討幕軍の総司令官となった男の物語

日本第一の蘭学塾と名高い大坂の適塾に、村田蔵六なる風変りな男がいました。

 

無愛想で必要なこと以外は一切口を聞かず、たまに口を開いても出てくるのは喜怒哀楽の片鱗も見せない小理屈ばかりです。

しかし技術は高く、抜群の成績を修めて塾頭にまで取り立てられた秀才です。時代の求めるままに蘭学の才能を買われ、宇和島藩から幕府、郷里の長州藩へと取り立てられ、歴史の激流にのめりこんでいきます。

おすすめポイントは?

「花神」下巻本文

革命を成す生涯が彩り豊かでおすすめ

技術一つで革命を成し遂げた、村田蔵六もとい大村益次郎を主人公にした歴史小説です。

 

タイトルの「花神」とは「花咲か爺」のことで、蔵六が軍才で革命の花粉を日本中に広めたことを指しています。

争いごとを好まない小五郎に仕える蔵六は、マイペースで揺るがず、地味で付き合いにくいもののとても魅力的に描かれています。シーボルトの娘・イネとの恋愛模様も物語に彩りを添えます。

32位:利休にたずねよ

千利休を掘り下げる歴史小説「利休にたずねよ」

山本兼一「利休にたずねよ」

「利休にたずねよ」の基本情報

・作者:山本兼一

・出版日:2008年10月24日

・出版社:PHP研究所、文藝春秋

・購読可能サービス:Kindle、楽天Kobo、iBooks、GooglePlayブックス

あらすじ

文庫版「利休にたずねよ」

戦国時代を生き抜いた文化人・千利休

千利休は豊臣秀吉の庇護のもと、茶の湯を芸術の域にまで高め、茶聖と謳われるようになります。

 

しかし彼の名声が高まるにつれ秀吉は心を乱していき、ついには切腹を命じます。

迎えた切腹の日、妻・宗恩は利休の胸の奥には長年秘めた想い人がいるのではないかと問いかけます。利休は否定しますが、その懐には肌身離さず持ち歩いている緑釉の香合がありました。

おすすめポイントは?

「利休にたずねよ」の本文

叶わぬ恋から利休の情熱が見れておすすめ

茶人として優れた功績を多く残した千利休の、若かりし頃から死までを描いた歴史小説です。

 

戦国時代の血なまぐさい戦とは無縁の、静かな芸術である茶道が情緒的に取り上げられています。

侘び寂びという枯れた美しさが魅力の茶道ですが、その文化を広めた利休の情熱的な心情に胸を打たれます。日本の美を感じられて、茶道の知識がなくても世界観に引き込まれます。

31位:歳月

短くも激動の人生を送った男の歴史小説「歳月」

司馬遼太郎「歳月」

「歳月」の基本情報

・作者:司馬遼太郎

・出版日:1969年

・出版社:講談社、文藝春秋

・購読可能サービス:Kindle、楽天Kobo、iBooks、GooglePlayブックス

あらすじ

「歳月」上下巻

日本明治を駆け上がった江藤新平の波乱の生涯

肥前佐賀藩の小吏の家に生まれた江藤新平は、子供の頃から一種の狂気を持った人物でした。慶応3年、大政奉還を知ると動き出します。

「乱世こそ自分の待ちのぞんでいたときである」と、藩の国政への参画と自分の栄達をかけ、藩の外交を担い、京へのぼります。そこで、卓抜な論理と事務能力で頭角を現していきました。

おすすめポイントは?

「歳月」が収録されている「司馬遼太郎全集」二十三巻

個性的な面々の衝突が興味深くておすすめ

卑賎の生まれのために満足に活躍の場を与えられなかった江藤新平の青春時代と、司法卿としての活躍を描いた歴史小説です。

頭が切れ、何でも理詰めで追及する新平が周囲の人たちに受け入れられない様子は、重んじるものが異なる人との噛み合わない宿命を感じます。個性のぶつかり合いが面白い名作です。

歴史小説おすすめ人気ランキング30位~21位

30位:伊達政宗

伊達政宗の生涯を記した歴史小説「伊達政宗」

山岡荘八「伊達政宗」

「伊達政宗」の基本情報

・作者:山岡荘八

・出版日:1986年4月

・出版社:光文社、講談社

・購読可能サービス:Kindle、楽天Kobo、iBooks、GooglePlayブックス

あらすじ

文庫版「伊達政宗」

伊達政宗の70年の生涯を描く名作

舞台は、一代の英雄・織田信長によって、戦国も終熄に向かい始めていた永禄10年です。

しかし奥羽にとってはその時がまさに戦国の最中であり、その騒乱の中、伊達政宗は奥羽米沢城に産声を上げました。激動の時代を生きた英傑・独眼竜政宗の生涯が綴られた歴史長編です。

おすすめポイントは?

「伊達政宗」家系図

感銘を受ける政宗の生き方がおすすめ

伊達政宗を描いた伝記小説の中でも元祖と言われ、現代まで続く政宗像を築き上げた歴史小説です。

野心をたぎらせていた若い頃から、人としての深みや厚みを増していった晩年まで、どちらも違う魅力を感じます。その歳の重ね方に、若い世代も熟年世代も学ぶ点があるでしょう。

29位:徳川家康

世界最大の長編小説に数えられる歴史小説「徳川家康」

山岡荘八「徳川家康」

「徳川家康」の基本情報

・作者:山岡荘八

・出版日:1967年

・出版社:講談社

・購読可能サービス:Kindle、楽天Kobo、iBooks、GooglePlayブックス

あらすじ

「徳川家康」全巻

忍耐の人・徳川家康の半生

のちに徳川家康として知られる竹千代が生まれたのは、信玄は22歳、謙信は13歳、信長は9歳の時でした。

動乱期の英傑が天下制覇の夢を抱く最中の誕生であり、弱小松平党にとっては希望の星でした。剛毅と智謀を兼ね備えて泰平の世を拓いた家康の生涯を映した歴史的名作です。

おすすめポイントは?

「徳川家康」の有名なシーン

歴史ロマンが詰まっていて戦国時代好きにおすすめ

父・平広忠と母於大の縁談から、75年にわたる徳川家康の生涯にスポットを当てた歴史小説です。

決して順風満帆とは言えなかった家康の天下統一は、現代人の成功のために学べる教訓がたくさんあります。「タヌキ親父」に例えられる家康のイメージが覆される数々の名言から励みを得られるでしょう。

28位:峠

無名だった人物を現代に知らしめた歴史小説「峠」

司馬遼太郎「峠」

「峠」の基本情報

・作者:司馬遼太郎

・出版日:1968年

・出版社:新潮社

・購読可能サービス:Kindle、楽天Kobo、iBooks、GooglePlayブックス

あらすじ

「峠」後編

野心を藩の運命に賭した河井継之助の生き様

幕末、雪深い越後長岡藩から江戸に出府した藩士・河井継之助は、藩の持て余し者でもありました。

単なる知識を得るための勉学は一切せず、歴史や世界の動きといったものごとの原理を知ろうと努めていきます。そして、備中松山の藩財政を立て直した山田方谷のもとへ留学するため、旅に出ることにします。

おすすめポイントは?

「峠」の自筆原稿

力強い生き様が魅力的でおすすめ

長岡藩家老・河井継之助を描き、2020年に「峠 最後のサムライ」のタイトルで初の映画化も決定した名作歴史小説です。

河井は官軍にも賊軍にも属さず、自主独立を目指しました。目先の物事に囚われず、遠くを見据えて突き進んだ河井の生き方に引き込まれます。歴史の大きな流れも感じさせる作品です。

27位:孤宿の人

宮部みゆきの新境地を開いた歴史小説「孤宿の人」

宮部みゆき「孤宿の人」

「孤宿の人」の基本情報

・作者:宮部みゆき

・出版日:2005年6月21日

・出版社:新潮社

・購読可能サービス:なし

あらすじ

「孤宿の人」ハードカバー

毒死から始まる歴史サスペンス

江戸の大店の若旦那と奉公人の間に生まれた少女・ほうは、さげすまれて育ちます。

 

讃岐の丸海という土地に置き去りにされ、丸海藩の藩医を勤める井上家に引き取られます。

優しく温かい井上家での生活になれた頃、井上家の長女・琴江が毒殺されます。折しも、丸海藩では流罪となった幕府要人・加賀殿が入領し、やがて不審な毒死や謎めいた凶事が相次ぐようになりました。

おすすめポイントは?

悲しくも温かい「孤宿の人」

泣けるサスペンスとしておすすめ

無垢な少女・ほうと、鬼や悪霊と恐れられる加賀様を中心に描いた歴史小説です。

 

見事に歴史とサスペンスが調和しており、展開に目が離せなくなります。

エンターテインメントとしての面白さはもちろん、ほうの無知ゆえの純粋さと、ほうを守ろうとする大人たちの姿に胸を打たれます。涙なしでは読めない傑作です。

26位:のぼうの城

和田竜のデビュー作でベストセラーの歴史小説「のぼうの城」

和田竜「のぼうの城」

「のぼうの城」の基本情報

・作者:和田竜

・出版日:2007年11月28日

・出版社:小学館

・購読可能サービス:Kindle、楽天Kobo、iBooks、GooglePlayブックス

あらすじ

映画化された「のぼうの城」

「のぼう様」が名将へと変貌

戦国期、天下統一を目前に控えた豊臣秀吉は関東の雄・北条家を滅ぼすため、石田三成率いる2万の大軍を投じます。

対する成田軍はわずか500であり、率いる城代・成田長親は領民たちに木偶の坊から取った「のぼう様」と呼ばれても泰然としている御仁です。大事な今日も農作業を手伝うべく城を出ているのでした。

おすすめポイントは?

「のぼうの城」の一節

癖あるキャラクターが面白くておすすめ

10倍という圧倒的な兵力差の戦いに挑んだ成田長親率いる成田軍を描いた歴史小説です。

 

不利な状況をもろともせず立ち向かう様子は、読者をわくわくさせます。

癖のあるキャラクターが多く登場し、特に長親は不思議と周囲を魅了する人柄を持っています。名将と名高い武将たちとはかけ離れていながら、本当のリーダーシップのあり方を提示してくれます。

25位:荒神

怪獣を扱うアクション歴史小説「荒神」

宮部みゆき「荒神」

「荒神」の基本情報

・作者:宮部みゆき

・出版日:2014年8月20日

・出版社:朝日新聞出版、新潮社

・購読可能サービス:なし

あらすじ

「荒神」単行本

山村を壊滅させた怪物の出現

陸奥の南端の山間にある永津野藩と香山藩は、関ケ原の戦いの因縁以来、長き反目が続いていました。

そんな中、怪物の出現により、東北の小藩の山村が一夜にして壊滅します。永津野藩主の側近を務める曽谷弾正の妹・朱音は、村から逃げ延びた少年を助けますが、語られた真相は想像を絶するものでした。

おすすめポイントは?

ファンタジーと歴史を掛け合わせた「荒神」

人間の業を露わにするパニック・サスペンスでおすすめ

江戸時代を舞台に、正体不明の怪物が暴れ回るモンスターパニックを描いた歴史小説です。

サスペンスやホラーの要素が盛りだくさんで、怪物が人間を襲う理由や、2つの藩にまたがる因縁に関する謎も想像力を掻き立てます。存分に宮部みゆきワールドを楽しめます。

24位:蜩ノ記

かつての日本の価値観を記す歴史小説「蜩ノ記」

葉室麟「蜩ノ記」

「蜩ノ記」の基本情報

・作者:葉室麟

・出版日:2011年10月26日

・出版社:祥伝社

・購読可能サービス:Kindle、楽天Kobo

あらすじ

生き方に憧れる「蜩ノ記」

無実を信じた男が真実を追う物語

豊後・羽根藩の奥祐筆・檀野庄三郎は城内で刃傷沙汰に及んだ末、切腹を免れ、向山村に幽閉中の元郡奉行・戸田秋谷の元へ遣わされます。

秋谷は7年前、前藩主の側室と不義密通を犯した廉で、家譜編纂と10年後の切腹を命じられていました。向山村に入った庄三郎は秋谷の清廉さに触れ、その無実を信じるようになり、秋谷の切腹阻止に乗り出します。

おすすめポイントは?

映画化もされた「蜩ノ記」

王道ながら読みやすくておすすめ

檀野庄三郎と戸田秋谷というふたりの罪人を中心に、事件の真相を探る歴史小説です。

 

背景には藩御家騒動や権力争いがあり、陰謀渦巻くサスペンスとして楽しめます。

歴史小説らしい王道の固さがありながら読みやすい文体で、秋谷の心を映したように終始穏やかさが漂います。生き様もテーマになっており、覚悟を持って生きる登場人物に心が震えます。

23位:城塞

大阪城落城を描いた歴史小説「城塞」

司馬遼太郎「城塞」

「城塞」の基本情報

・作者:司馬遼太郎

・出版日:1971年

・出版社:新潮社、文藝春秋

・購読可能サービス:Kindle、楽天Kobo、iBooks、GooglePlayブックス

あらすじ

「城塞」全巻

戦国時代最後の大合戦・大坂の陣の全貌

関が原の勝利の後、徳川の世を磐石にすべく、家康は豊臣秀吉の遺児・秀頼を亡き者にしようと画策します。

名城・大坂城に拠り、配下に稀代の名将を抱えつつも数々の策略によって次第に追い詰められていく秀頼と淀君。大坂冬の陣・夏の陣のすべてが描かれた歴史大作です。

おすすめポイントは?

大阪の陣を描いた「城塞」

武士の生き様と死に様が深くておすすめ

徳川方の間諜でありながら秀頼の運命に同情的な武士・小幡勘兵衛の視点で、大坂の陣を記した歴史小説です。

勝つことよりも自身の命を美しく散らすことを念頭に置いていた豊臣方の生き様と死に様は、現代人も魅了されます。それと同時に、命を惜しむようになった徳川方の思いにも共感できます。

22位:闇の狩人

2つの闇の世界が同居する歴史小説「闇の狩人」

池波正太郎「闇の狩人」

「闇の狩人」の基本情報

・作者:池波正太郎

・出版日:1980年9月29日

・出版社:新潮社

・購読可能サービス:Kindle、楽天Kobo、iBooks、GooglePlayブックス

あらすじ

「闇の狩人」上巻

盗賊と仕掛人の奇妙な交流

江戸の盗賊の小頭雲津の弥平次は、山奥の湯治場で記憶喪失の若い浪人を刺客から救います。

 

自分の名前を思い出せない男に、弥平次は谷川弥太郎という名前を与え、二人は別れました。

いつしか弥太郎は香具師の元締に剣の腕を見込まれ、仕掛人として夜の江戸の街に暗躍していました。彼の身を案じつつその失われた過去を追って、弥平次の活躍が始まります。

おすすめポイントは?

「闇の狩人」上下巻

池波正太郎作品の魅力が詰まっていておすすめ

本来なら交わることのない、盗賊と仕掛人というふたつの闇の世界が交わる名作歴史小説です。

盗賊も仕掛人も池波正太郎作品の代名詞ですが、それが1つになった本作はまた違った面白さがあります。密度の濃いストーリーと安定感のある文章で、爽やかな読後感を楽しめます。

21位:新史太閤記

外国人でも読める歴史小説「新史太閤記」

司馬遼太郎「新史太閤記」

「新史太閤記」の基本情報

・作者:司馬遼太郎

・出版日:1986年1月

・出版社:新潮社、文藝春秋

・購読可能サービス:Kindle、楽天Kobo、iBooks、GooglePlayブックス

あらすじ

「新史太閤記」上巻

猿と呼ばれた少年の奮闘記

少年は矮小短躯で醜い面貌から、「猿」というみじめな名で呼ばれ周囲からいじめ抜かれていました。

 

しかし、湧き出る智恵と抜群の機転という武器があり、商人に憧れて故郷を飛び出します。

やがて才覚がものをいう渡世であることを知り、武士を目指すようになります。つてを頼り、織田家に奉公することが叶うと、欠員した足軽の名である藤吉郎を継ぐことになりました。

おすすめポイントは?

「新史太閤記」の本文

日本人向きの成り上がりストーリーでおすすめ

日本で初めて全国統一を成し遂げた豊臣秀吉を中心にとした、豊臣家の盛衰を描いた歴史小説です。

部下や仲間、正室・ねねの協力が記されており、個人の偉業ではなかったことが分かります。日本人が好む成り上がりの物語ですが、秀吉の陽気さがストーリーをより魅力的なものにしています。

歴史小説おすすめ人気ランキング20位~11位

20位:火喰鳥 羽州ぼろ鳶組

今村翔吾のデビュー作の歴史小説「火喰鳥 羽州ぼろ鳶組」

今村翔吾「火喰鳥 羽州ぼろ鳶組」

「火喰鳥 羽州ぼろ鳶組」の基本情報

・作者:今村翔吾

・出版日:2017年3月15日

・出版社:祥伝社

・購読可能サービス:Kindle、楽天Kobo

あらすじ

人気作の「火喰鳥 羽州ぼろ鳶組」

武家火消の再起の物語

松永源吾は、かつて江戸随一と呼ばれた武家火消で、別名「火喰鳥」と呼ばれていました。

しかし5年前の火事が原因で、今は妻の深雪と貧乏浪人暮らしをしています。

そんな彼の元に出羽新庄藩から突然、壊滅した藩の火消組織再建を託されます。「ぼろ鳶」と揶揄される火消たちを率い、新庄藩火消として再び火事場に戻ります。
 

おすすめポイントは?

「火喰鳥 羽州ぼろ鳶組」シリーズ

火事に挑む男達が感動的でおすすめ

複雑な火消の世界を臨場感豊かに描いた「羽州ぼろ鳶組」シリーズ1作目の歴史小説です。

源吾が畑違いの職場から誘った面々が、人生をリセットするために集まってきます。

火消しには素人の彼らが源吾の指示のもと、それまで培った知恵と経験で火事に立ち向かう姿に胸が熱くなります。源吾と押し掛け女房の深雪との恋愛模様も面白いです。
 

19位:超高速!参勤交代

参勤交代をコミカルに描く歴史小説「超高速!参勤交代」

土橋章宏「超高速!参勤交代」

「超高速!参勤交代」の基本情報

・作者:土橋章宏

・出版日:2013年9月27日

・出版社:講談社

・購読可能サービス:Kindle、楽天Kobo、iBooks、GooglePlayブックス

あらすじ

映画をノベライズ化した「超高速!参勤交代」

難題の参勤交代を実行する奮闘記

1万5000石の磐城・湯長谷藩はつい先ごろ参勤交代を終えたばかりです。

しかし藩に隠し金山嫌疑がかかり、老中から「五日以内に参勤せねば藩を取り潰す」と無理難題ふっかけられます。

8日はかかる道程を実質4日で走破しなくてはなりません。金も時間も人も足りない小藩は、殿様以下7名で磐城街道と水戸街道、山野を踏み越えて江戸城本丸へとひた走ります。

おすすめポイントは?

「超高速!参勤交代」と続編

清々しくなるストーリーでおすすめ

映画脚本として第37回城戸賞を受賞し、同名映画も大ヒットを記録した歴史小説です。

弱小貧乏藩が難題を投げ出さず、たった8人で奮闘する姿は読者の心をスカッとさせてくれます。

藩主・内藤政醇の強さや人情に厚い人柄と、家臣の忠誠心に引き込まれます。テンポが良いので学生でも読みやすく、コミカルなだけでなくスリルも涙も詰め込まれた傑作です。

18位:真田太平記

真田家舞台の集大成と言える歴史小説「真田太平記」

「真田太平記」全巻

「真田太平記」の基本情報

・作者:池波正太郎

・出版日:1974年

・出版社:朝日新聞社、新潮社、講談社

・購読可能サービス:Kindle、楽天Kobo、iBooks、GooglePlayブックス

あらすじ

池波正太郎「真田太平記」

試練を乗り越える真田家の勇姿

天正10年3月、織田・徳川連合軍によって戦国随一の精強さを誇った武田軍団が滅ぼされました。

武田家傘下の豪族だった宿将・真田昌幸は上田と沼田で孤立し、試練の時を迎えています。

武勇と知謀に長けた昌幸は、天下の帰趨を探るべく手飼いの忍びたちを使います。そして織田信長に一旦は臣従しますが、その夏またも驚天動地の事態が待ち受けているのでした。

おすすめポイントは?

「真田太平記」文庫全巻

スパイ・サスペンスジャンル好きにおすすめ

真田家を題材にした作品は多くありますが、なかでも人気の高い傑作歴史小説です。

特に真田信幸がいかに領主として優れた魅力的な人物であったかを知れます。

またお江など草の者の策略や行動は、スパイ・サスペンスとしても読み応えがあって面白いです。手に汗握る忍びたちの戦いと攻防が迫力と臨場感たっぷりに描かれています。

17位:二千七百の夏と冬

人間の根源を描く歴史小説「二千七百の夏と冬」

荻原浩「二千七百の夏と冬」

「二千七百の夏と冬」の基本情報

・作者:荻原浩

・出版日:2014年6月18日

・出版社:双葉社

・購読可能サービス:Kindle、楽天Kobo、GooglePlayブックス

あらすじ

「二千七百の夏と冬」上巻

古代人の人骨からその時代に迫る

2011年の夏、ダム建設予定地で、10代半ばと思われる縄文人男性の古人骨が発見されました。

さらにすぐ隣に、同じく10代半ばの女性と推定される渡来系弥生人の古人骨も発見されます。

2体は互いに向き合った姿で手を重ね、寄り添うように横たわっていました。この男女の間に何があったのか、新聞記者の佐藤香椰は次第にこの謎にのめりこんでいきます。

おすすめポイントは?

「二千七百の夏と冬」の本文

現代人が思い起こすべきテーマでおすすめ

現代の女性新聞記者の視点で、人類の起源となる縄文時代へ思いを馳せる歴史小説です。

壮大な歴史ロマンを描くと同時に、世界に渦巻く排外主義などの現代の課題にも深く切り込んでいます。

またお江など草の者の策略や行動は、スパイ・サスペンスとしても読み応えがあり面白いです。手に汗握る忍びたちの戦いと攻防が迫力たっぷりに描かれています。

16位:村上海賊の娘

戦国時代を生きた村上水軍の歴史小説「村上海賊の娘」

和田竜「村上海賊の娘」

「村上海賊の娘」の基本情報

・作者:和田竜

・出版日:2013年10月22日

・出版社:新潮社

・購読可能サービス:Kindle、楽天Kobo、iBooks、GooglePlayブックス

あらすじ

文庫版「村上海賊の娘」

戦国時代の瀬戸内海が舞台

織田信長が京から西へと勢力を伸ばしていた戦国時代、瀬戸内では天下一の海賊王・村上武吉が勢力を張っていました。

信長の策で兵糧攻めの危機にあった本願寺は、海路での兵糧入れ支援を毛利家に願い出ます。

毛利は信長の勢力拡大を止め、自家の安泰を図るためにも支援に同意します。しかしそれには村上水軍の協力が必要のため、兵糧入れの成否は彼らに託されることになります。

おすすめポイントは?

「村上海賊の娘」の人物紹介

格好いい女性の姿が痛快でおすすめ

村上海賊当主である村上武吉の娘・景を主人公にした歴史小説です。長身痩躯で彫りが深く、当時の日本では醜女の景は、海賊働きをする男勝りな性格です。

自分のやりたいことにいつも真っ直ぐで、それに向かって命を懸けて突き進んでいく様は、現代の女性の背中を押してくれます。戦国時代ジャンルらしく、戦の荒々しさも健在です。

15位:蝉しぐれ

幼い日の恋心を題材にした名作歴史小説「蝉しぐれ」

藤沢周平「蝉しぐれ」

「蝉しぐれ」の基本情報

・作者:藤沢周平

・出版日:1988年5月11日

・出版社:文藝春秋

・購読可能サービス:Kindle、楽天Kobo、iBooks

あらすじ

恋愛の物語でもある「蝉しぐれ」

剣と淡い恋と友情に生きた青年

牧文四郎は、小和田逸平や島崎与之助とともに、剣や勉学に励む毎日を過ごしています。

そんな中、父の助左衛門が藩の派閥の対立に巻き込まれ、切腹させられたことで、罪人の子と蔑まれるようになります。
 

一方、文四郎が淡い感情を抱いていたおふくは、江戸で藩主のお手つきとなります。おふくの子をめぐって、文四郎も派閥の対立と無縁ではいられなくなります。

おすすめポイントは?

不朽の名作「蝉しぐれ」

歴史小説の恋愛ジャンル不動の名作でおすすめ

架空の海坂藩を舞台に、一人の武家の少年が青年に成長していく過程を描いた歴史小説です。

文四郎とおふくの切ない恋心を軸にした恋愛ジャンルであり、日本の生活を感じさせる不朽の名作です。

みずみずしい青春と風景を映し出す文体の美しさが魅力です。どんな苦境でも少年時代の友情や淡い恋心を忘れずに、困難に立ち向かっていく文四郎の姿に胸を打たれます。

14位:陰陽師

夢枕獏の人気シリーズの歴史小説「陰陽師」

夢枕獏「陰陽師」

「陰陽師」の基本情報

・作者:夢枕獏

・出版日:1988年

・出版社:文藝春秋

・購読可能サービス:Kindle、楽天Kobo、iBooks、GooglePlayブックス

あらすじ

文庫版「陰陽師」

怪事件を解決する陰陽師の伝奇小説

闇が闇として残り、人々の何割かは妖しの存在を確実に信じていた平安時代。

遠境の森や山の奥ではなく、人も鬼も、もののけも同じ都の暗がりの中に一緒に住んでいた時代です。

安倍晴明は従四位下、大内裏の陰陽寮に属する陰陽師です。死霊や生霊、鬼などの妖しのもの相手に、親友の源博雅と力を合わせてこの世ならぬ不可思議な難事件に挑み、鮮やかに解決していきます。

おすすめポイントは?

「陰陽師」の1ページ

日本の美しさを再確認できておすすめ

陰陽師・安倍晴明が京の都の怪事件の数々に挑む、映画化や漫画化でも人気の歴史小説です。

晴明と博雅の絶妙な掛け合いに、ふたりの間に築かれた奥深い友情が垣間見えます。

随所にある古語から古き良き日本の美しい情景が読み取れる文体が魅力的です。妖怪退治のエンターテインメント性以上に、人としての在り方や言葉の大切さを感じさせてくれます。
 

13位:功名が辻

戦国武将とその妻の生涯を描く歴史小説「功名が辻」

司馬遼太郎「功名が辻」

「功名が辻」の基本情報

・作者:司馬遼太郎

・出版日:1965年

・出版社:文藝春秋

・購読可能サービス:Kindle、楽天Kobo、iBooks、GooglePlayブックス

あらすじ

「功名が辻」全巻

平凡な武士と妻の出世街道

天下にむかってはなばなしく起ち上った織田信長の家中に、ぼろぼろ伊右衛門と呼ばれる武士がいました。

うだつの上らない彼の元に、千代という賢くて美しい嫁がやってきます。

伊右衛門は千代の励ましを受けて、功名を目指して駈けていきます。 戦国時代、夫婦が手を取り合ってついには土佐一国の大名の地位を得た山内一豊の痛快物語です。

おすすめポイントは?

電子版「功名が辻」

女性が参考になる女性像でおすすめ

戦国時代から江戸時代初期を舞台に、一組の夫婦が土佐一国の主になるまでを描いた歴史小説です。

司馬遼太郎には珍しく女性の視点から書かれているので、女性にも読みやすくなっています。

千代の内助の功が発揮されており、その知恵や機転、一豊とのやりとりが楽しく面白いです。ユーモアの中にも生き抜く知恵が散りばめられ、妻や親の立場で参考になります。

12位:仕掛人・藤枝梅安

池波正太郎随一のハードボイルド歴史小説「仕掛人・藤枝梅安」

池波正太郎「仕掛人・藤枝梅安」

「仕掛人・藤枝梅安」の基本情報

・作者:池波正太郎

・出版日:1972年

・出版社:講談社

・購読可能サービス:Kindle、楽天Kobo、iBooks、GooglePlayブックス

あらすじ

未完となった「仕掛人・藤枝梅安」

絶筆となった大人気の仕掛人シリーズ

藤枝梅安は、江戸は品川台町で評判の診療所を開く、貴賎の別治療を施す鍼灸師です。

しかしそれは表の顔で、裏稼働として金で殺しを請け負う仕掛人でもありました。

標的は常に、この世に生かしておいてはならない人間です。梅安は依頼者より殺しの依頼を受けると、表稼働の道具でもある鍼を武器に、何の痕跡もなく標的を暗殺していきます。

おすすめポイントは?

「仕掛人・藤枝梅安」の冒頭

殺し屋の人間味を感じられておすすめ

江戸の闇社会に生きる超一流の殺し屋・藤枝梅安を描いた歴史小説です。

殺しのシーンはあくまで淡々と書かれており、凄まじい緊迫感が読者にも伝わってきます。

それでいて、自分の行ないを正義と信じつつも欺瞞に迷ったり怨みを晴らしたりと、人間味も感じさせます。ただひとりの仲間・彦次郎との友情も暗い物語に暖かさを添えています。

11位:宮本武蔵

屈指の剣豪の恋愛も紐解く歴史小説「宮本武蔵」

「宮本武蔵」四巻

「宮本武蔵」の基本情報

・作者:吉川英治

・出版日:1936年5月

・出版社:講談社、新潮社、宝島社

・購読可能サービス:Kindle、楽天Kobo、iBooks、GooglePlayブックス

あらすじ

吉川英治「宮本武蔵」

現在の宮本武蔵像を定着させた名作

若い功名心に燃えて関ケ原の合戦にのぞんだ武蔵と又八。敗軍の兵として落ちのびる途中、お甲・朱実母子の世話になります。

それから1年、又八の母・お杉と許嫁のお通が待つ郷里の作州宮本村へ、武蔵はたった一人で帰ってきます。剣の精進と魂の求道を通し澄明な境地へ達する畢生の代表作です。

おすすめポイントは?

電子版「宮本武蔵」

武蔵の悩みに共感できておすすめ

無名でありながら、剣を通して世間に名を知らしめた宮本武蔵が身を興していく姿を描いた歴史小説です。

 

剣の技術も精神的な面でも、とにかく高みを目指す武蔵が印象的です。

剣の道を究めるまでの武蔵の成長、お通との恋愛の行方などが生き生きと表現されています。武蔵と同じ悩みを抱えた日が懐かしく思い出される、大人こそ読むべき傑作です。

歴史小説おすすめ人気ランキング10位~4位

10位:翔ぶが如く

日本が動いた明治維新の歴史小説「翔ぶが如く」

「翔ぶが如く」全巻

「翔ぶが如く」の基本情報

・作者:司馬遼太郎

・出版日:1975年

・出版社:文藝春秋

・購読可能サービス:Kindle、楽天Kobo、iBooks、GooglePlayブックス

あらすじ

司馬遼太郎「翔ぶが如く」

日本の存亡を賭けた抗争

明治維新とともに出発した新しい政府は、内外に深刻な問題を抱え絶えず分裂の危機を孕んでいました。

 

明治6年、不満はついに爆発し、西郷隆盛が主唱した「征韓論」が国の存亡を賭けた抗争にまで沸騰していきます。。

維新の立役者である二人の指導者、西郷隆盛と大久保利通の友情と対立。征韓論から、西南戦争の結末まで新生日本を根底からゆさぶった、激動の時代を描く長篇小説です。

おすすめポイントは?

「翔ぶが如く」企画展

日本と人生について深く考えられておすすめ

幕末の動乱を駆けぬけ明治維新をなした立役者であり、日本の植民地化を危惧する愛国的政治家だった西郷と大久保を中心に描いた歴史小説です。

現在に続く日本の国家体制の成立について書かれているため、歴史を知ると同時に今と未来の日本について考えさせられます。また、人がどのように生き、どのように死ぬべきかを問いかけます。

ランキング10位の口コミ・評判

2018年最新版ランキング10位となった「翔ぶが如く」は、主人公の西郷隆盛の描き方が興味深い作品です。周囲の人や情景を描くことで間接的に西郷隆盛の人物像を浮かび上がらせ、司馬遼太郎ファンにはたまらない傑作です。

9位:関ヶ原

戦国最大の合戦を描く歴史小説「関ヶ原」

司馬遼太郎「関ヶ原」

「関ヶ原」の基本情報

・作者:司馬遼太郎

・出版日:1966年

・出版社:新潮社、文藝春秋

・購読可能サービス:Kindle、楽天Kobo、iBooks、GooglePlayブックス

あらすじ

映画原作になった「関ヶ原」

関ヶ原の知られざる真実

豊臣秀吉の死後政治抗争が勃発し、豊臣政権は不安定なものになっていきます。秀吉の側近であった石田三成ですが、他の武将たちから疎まれていました。

そんな豊臣政権の隙をついて天下を取ろうと画策した徳川家康は、豊臣の家臣達を次々に仲間に取り入れ、天下を掌握しつつありました。そこで立ち上がる石田三成。1600年、天下分け目の戦が始まります。

おすすめポイントは?

「関ヶ原」の一節

石田三成の見方が変わる作品でおすすめ

誰もが知る関ヶ原の戦いの東軍・徳川家康と西軍・石田三成の攻防を描いた歴史小説です。

石田三成と言えば嫌われ者で人望がない印象が色濃くあります。作中でも頭が固く鼻持ちならない官僚として描かれていますが、不器用ながら義を貫き通そうと奔走した姿は、胸に迫るものがあります。

ランキング9位の口コミ・評判

2018年最新版ランキング9位となった「関ヶ原」は、関ヶ原の戦いに関わった武将たちが多く描かれています。主役でない人物たちにも焦点が当てられ、多角的な視野で関ヶ原の戦いを見ることができるため、歴史好きにぴったりです。

8位:東天の獅子

明治時代の柔術家を主役にした歴史小説「東天の獅子」

夢枕獏「東天の獅子」

「東天の獅子」の基本情報

・作者:夢枕獏

・出版日:2008年10月

・出版社:双葉社

・購読可能サービス:Kindle、楽天Kobo、iBooks、GooglePlayブックス

あらすじ

「東天の獅子」ハードカバー

武道界の革命の物語

文武二道の達人・嘉納治五郎の、技に対するたゆまざる追及と人間教育への情熱により、明治になって衰退していた柔術界に新時代の息吹「講道館流」が誕生しました。

当初はただの新興一流派だったものが、「講道館四天王」らが頭角を現し、隆盛への道をその手に引き寄せていきます。柔術から柔道へ―明治の武道界に起こした革命の物語です。

おすすめポイントは?

電子版「東天の獅子」

格闘技ファンでなくても面白い傑作でおすすめ

柔道という新たな武術の誕生に貢献した人々と、それにより現代まで残されてきた柔道の根幹に迫る歴史小説です。

 

柔道を守ることが日本という国自体を守ることだ、という認識の深い生き方に感銘を受けます。

戦国時代の人々とは違う命がけの闘いに情熱を燃やす若者たちの姿は、格闘技ファンはもちろん興味のなかった人までその世界に引き入れています。息使いが伝わるような迫力です。

ランキング8位の口コミ・評判

2018年最新版ランキング8位となった「東天の獅子」は、戦闘シーンでの情景描写や心理描写の巧みさによって、読者を作中に引き込んでくれます。細かくリアルな表現ながらとっつきやすく、夢枕獏作品の初心者にも好評です。

7位:世に棲む日日

吉田松陰の生き方を学ぶ歴史小説「世に棲む日日」

司馬遼太郎「世に棲む日日」

「世に棲む日日」の基本情報

・作者:司馬遼太郎

・出版日:1971年

・出版社:文藝春秋

・購読可能サービス:Kindle、楽天Kobo、iBooks、GooglePlayブックス

あらすじ

「世に棲む日日」一巻

日本を動かした2人の生涯

ペリー率いる黒船が浦賀沖に姿を現して以来、攘夷か開国か、勤王か佐幕かをめぐり、国内には激しい政治闘争の嵐が吹き荒れていました。

この時期、骨肉の抗争を経て倒幕への主動力となった長州藩には、その思想的原点に立つ松下村塾主宰・吉田松陰と、後継者たる高杉晋作がいました。維新前夜の青春群像を活写した怒濤の歴史長篇です。

おすすめポイントは?

歴史を感じる「世に棲む日日」

人の生き方を教えてくれておすすめ

NHK大河ドラマ「花燃ゆ」の原作で、吉田松陰と高杉晋作を描いた名作歴史小説です。長州藩士の激動の人生模様が、エネルギッシュに記されています。

無垢で頑固な性格の松陰と、その思念を継ぎつつ大胆な晋作とのギャップある生き方が十分楽しめます。今できることを前に精一杯生きることの素晴らしさを教えてくれます。

ランキング7位の口コミ・評判

2018年最新版ランキング7位となった「世に棲む日日」は、特に前半の吉田松陰の姿が印象的です。吉田松陰の特異なカリスマ性に、高杉晋作のみならず読者も影響を受ける名作として人気です。

6位:国盗り物語

日本史実最大の謎に迫る歴史小説「国盗り物語」

司馬遼太郎「国盗り物語」

「国盗り物語」の基本情報

・作者:司馬遼太郎

・出版日:1966年

・出版社:新潮社、文藝春秋

・購読可能サービス:Kindle、楽天Kobo、iBooks、GooglePlayブックス

あらすじ

「国盗り物語」見開き

戦国時代に国盗りを実現させた男の生き様

美濃のまむしと呼ばれた斎藤道三は、一介の浪人から一代で美濃の国主にまで上り詰めた、下克上の典型の人物です。

 

「国主になりたいものだ」と、さながら狂人の夢を現実に変えた松波庄九郎がその人です。

そしてその影響を受けた織田信長と明智光秀。戦国時代を生き、それぞれの「国盗り」を目指し実現した男たちの活躍を描いた壮大な歴史物語の緒編です。

おすすめポイントは?

「国盗り物語」斎藤道三編

人生について考えさせる作風でおすすめ

美濃国に君臨したサクセスストーリーを描いた「斎藤道三編」と、光秀との掛け合いや本能寺の変が記された「織田信長編」からなる歴史小説です。

緻密な戦略に基づき国盗りを目指す姿は、現代社会においても参考になります。道三のスマートな生き方が魅力的なだけに、老いてからの道三に感じる物悲しさも印象的です。

ランキング6位の口コミ・評判

2018年最新版ランキング6位となった「国盗り物語」は、織田信長を明智光秀の視点で描いています。それにより織田信長の人物像が際立つと同時に、明智光秀の心の内に触れることができて、歴史好きにも発見があるでしょう。

5位:剣客商売

多くのドラマ化がされて人気の歴史小説「剣客商売」

「剣客商売」シリーズ一作目

「剣客商売」の基本情報

・作者:池波正太郎

・出版日:1972年

・出版社:新潮社

・購読可能サービス:Kindle、楽天Kobo、iBooks、GooglePlayブックス

あらすじ

池波正太郎「剣客商売」

江戸時代の剣客を映す名作

無外流の達人・秋山小兵衛は、道場を息子・大治郎にゆずり隠居してしまいます。

 

当の大治郎は剣の腕は立つが世渡りの極意がまだ身に付いておらず、弟子もいない有り様です。

そんな彼が父の計らいで御前試合へ出場の機会を得、見事7人抜きの健闘を果たします。その矢先、身なりは良いが怪しき御仁から「ある者の両腕をへし折って欲しい」という頼みを持ちかけられます。

おすすめポイントは?

「剣客商売」の「新妻」

多彩なジャンルが楽しめておすすめ

江戸中期を舞台に剣客父子の活躍を描く、テレビドラマの原作としても知られている歴史小説です。

世間を知り尽くした世渡り上手な老剣士・小兵衛の近くで、大治郎が徐々に成熟していく様が見所です。ミステリーやサスペンス、アクションに恋愛と多彩なジャンルで惹き付けられます。

ランキング5位の口コミ・評判

2018年最新版ランキング5位となった「剣客商売」は、圧倒的な実力を秘めながらも人間くさい父子が魅力的です。漫画から読み始めて小説を手に取った読者もいるようです。

4位:竜馬がゆく

日本の歴史小説界の金字塔とも言える傑作歴史小説「竜馬がゆく」

司馬遼太郎「竜馬がゆく」

「竜馬がゆく」の基本情報

・作者:司馬遼太郎

・出版日:1974年

・出版社:文藝春秋

・購読可能サービス:Kindle、楽天Kobo、iBooks、GooglePlayブックス

あらすじ

「竜馬がゆく」新装丁

坂本竜馬の生涯を記した傑作

土佐の郷士である坂本八平の次男・竜馬は、手のかかる幼少期を過ごしてきたものの、剣術を習い始めてから顔つきまで変わっていきました。

江戸の剣術修行や奥手だった青年時代、幕府の要職にある勝海舟と運命的な出会いなど、維新回天の立役者となった坂本竜馬の生涯を記した歴史巨篇です。

おすすめポイントは?

「竜馬がゆく」直筆原本

恋愛ジャンルとしておすすめ

坂本竜馬の幼少期から、薩長同盟や大政奉還の取りまとめといった偉業を成し遂げるまでを描いた歴史小説です。

幕末の動乱期を生きた男たちのロマンと人間的な魅力に今の日本人もわくわくするでしょう。また、竜馬と行く先々で彼に惚れる女たちとのやりとりや一途な想いから、恋愛ジャンルとしても楽しめます。

ランキング4位の口コミ・評判

2018年最新版ランキング4位となった「竜馬がゆく」は、歴史上の人物としてよく知られた坂本竜馬という人物の新しい面を見せてくれます。一番好きな小説として挙げる読者も多い作品です。

歴史小説おすすめ人気ランキング3位~1位

3位:鬼平犯科帳

池波正太郎最大の人気シリーズと言える歴史小説「鬼平犯科帳」

池波正太郎「鬼平犯科帳」

「鬼平犯科帳」の基本情報

・作者:池波正太郎

・出版日:1967年

・出版社:文藝春秋

・購読可能サービス:Kindle、楽天Kobo、iBooks、GooglePlayブックス

あらすじ

「鬼平犯科帳」全巻

鬼平と恐れられた男の人情物語

「斬り捨て御免」を許可された幕府の火付盗賊改方の長官・長谷川平蔵。その悪を許さぬ姿勢から、江戸の盗賊に恨みと恐れを込めて「鬼の平蔵」「鬼平」と呼ばれています。

 

しかし、その素顔は義理も人情もユーモアも心得た、懐の深い苦労人です。

そんな平蔵のまわりで起こる浮世の様々な出来事、そこにある人々の心。清濁併せ吞む鬼平と盗賊との死闘を描いた、スリルとサスペンスと江戸情緒あふれる、新感覚の歴史大作です。

おすすめポイントは?

「鬼平犯科帳」に登場する吾妻橋

平蔵の人柄が魅力的でおすすめ

現代の特別警察のような役割を担っていた長谷川平蔵を主役にした歴史小説です。懐が広く人情味あふれる平蔵が魅力的に映し出されています。

平蔵は部下の協力を得て捜査を進めますが、その力を借りる対象には味方だけではなくかつての盗賊や密偵も含まれます。そうした人たちでさえ心酔し心服して共闘する平蔵の人柄に、読者も引き込まれます。

ドラマ「鬼平犯科帳」

何度も読みたくなる面白さ

文字数は多くありませんが読み応えがあり、読書好きでなくても物語を深く味わうことができます。

 

エンターテインメント性が高いストーリーと、味と厚みのあるキャラクター性に、何度読んでも新鮮な気持ちで楽しめます。

テレビドラマとしても親しまれてきた小説ですが、残念ながら24巻まで出版されたところで作者急逝のため絶筆となっています。しかし、先の展開を想像しながら読むのも面白いでしょう。

ランキング3位の口コミ・評判

2018年最新版ランキング3位となった「鬼平犯科帳」は、平蔵の持つ独特な色気が読者を魅了しています。美味しそうな食事や、恋愛ジャンルとしても楽しめる多彩さも魅力です。

2位:燃えよ剣

土方歳三に惹かれる歴史小説「燃えよ剣」

司馬遼太郎「燃えよ剣」

「燃えよ剣」の基本情報

・作者:司馬遼太郎

・出版日:1972年5月1日

・出版社:新潮社

・購読可能サービス:Kindle、楽天Kobo、iBooks、GooglePlayブックス

あらすじ

「燃えよ剣」初版文庫

土方歳三と新選組を綴る名作

幕末の動乱期を、新選組副長として剣に生き、剣に死んだ男、土方歳三の華麗なまでに頑なな生涯が描かれています。

武州石田村の百姓の子「バラガキのトシ」は、生来の喧嘩好きと組織作りの天性によって、浪人や百姓上りの寄せ集めにすぎなかった新選組を、当時最強の人間集団へと作りあげます。そして自身も思い及ばなかった波紋を日本の歴史に投じてゆきます。

おすすめポイントは?

「燃えよ剣」の一文

新選組を強くした男の生き方が格好良くておすすめ

新選組副長を務めた土方歳三を主人公にした、司馬遼太郎の最高傑作とも言われる歴史小説です。

新選組という組織を強くするために自ら進んで嫌われ役に徹し、信念を貫き通した歳三の生き方に感銘を受けます。剣と共に生きて散った歳三とお雪との切ない恋愛模様も胸に迫ります。

ドラマ「燃えよ剣」

純粋な命のやり取りが興奮を呼ぶ

新選組が生きた時代は、他人の命も自分の命も軽んじ、粗末に扱うのが当たり前の時代です。

 

たからこそ命がけで戦うことができ、その純粋な命のやり取りに読者は目が離せなくなります。

歴史を知らない人でも分かりやすく、特に重要な知識は作中にすべて書かれているため、事前知識がなくても読めます。基本的に現代語で書かれているため、誰でも楽しめるところに作者の力量を感じます。

ランキング2位の口コミ・評判

2018年最新版ランキング2位となった「燃えよ剣」は、歳三をはじめ新選組の力強い生き方が興奮を誘います。現代の自身の人生と重ね合わせ、読者に活力を与えてくれます。

1位:坂の上の雲

司馬遼太郎渾身の名作歴史小説「坂の上の雲」

司馬遼太郎「坂の上の雲」

「坂の上の雲」の基本情報

・作者:司馬遼太郎

・出版日:1968年

・出版社:文藝春秋

・購読可能サービス:Kindle、楽天Kobo、iBooks、GooglePlayブックス

あらすじ

「坂の上の雲」全巻

明治維新とともに成長した若者たちの記録

明治維新を成功させ、近代国家として生まれ変わった極東の小国・日本。

 

維新の成立と同時期に生を受けた若者たちは、国家の興亡を担わんという客気を胸に成長していました。

陸軍に入った秋山好古、その弟で海軍に入った秋山真之、真之の親友で文芸の道に入った正岡子規。旧伊予国松山出身のこの3人の若者も、昂揚の時代の中で一歩を踏み出そうとしていました。

おすすめポイントは?

「坂の上の雲」の一節

かつての日本の実情を知れておすすめ

第二次世界大戦勃発から日本の近代化時代へと突入する激動期を舞台にした歴史小説です。

明治初期の日本の実情をわかりやすく説明しており、教科書を読むように多くを知れます。かつての日本が持っていた美しさや勇ましさから、日本の在り方を考える機会ともなるでしょう。

ドラマ「坂の上の雲」

若者にこそ読んでほしい小説

ドラマ化もされた有名な歴史小説ですが、一番の魅力は若者たちの生き様です。

 

情熱的で真っ直ぐな青春を過ごした秋山兄弟と正岡子規は、過去ではなくこの作中に生きています。

彼らの持つ熱い心に触れると、時代は移り変わっても人の心の熱さは普遍であり、誰も操作できないものであることを感じさせます。青春を送る現代の若者たちにこそ読んでほしい名作です。

ランキング1位の口コミ・評判

2018年最新版ランキング1位となった「坂の上の雲」は、明治時代を懸命に生きた男たちの姿に、作者・司馬遼太郎の気迫すら感じられます。彼の紡ぐ言葉に日本中の読者が酔いしれています。

じつは歴史小説が好きな経営者は多い

どうして経営者は歴史小説を好む?

過去の偉人たちの哲学から学べる

偉人の哲学を知れる歴史小説

経営者の心を惹く偉人の生き様や信念

歴史小説は年代や性別に関わらず人気ですが、特に経営者にはビジネス書よりも歴史小説を好む人が多くいます。

 

その理由の1つには、過去の偉人たちの哲学から学べる点が多いということが挙げられます。

歴史小説の主役の偉人たちは、相当の哲学と信念を持っていたからこそ、大きなことを成し遂げてきました。その哲学を知る時に、同じく世の中に影響を与える経営者たちは心惹かれるのでしょう。

成功・失敗体験に共感できる

成功と失敗を共感できる歴史小説

ビジネスと重なる部分が多い

偉人たちは大義を成し遂げるまでの過程で、多くの小さな成功といくつもの失敗を経験してきました。そんな姿を歴史小説を通して間近に見ることができます。

ビジネスもいつも上手くいきません。多くの経営者が、不安の中で成功と失敗を積み重ねながら前へと進んでいます。そうした点で歴史小説はビジネスと重なる部分が多く、経営者はそこから共感や励みを得ているのでしょう。

「世の中を変える」という体験を味わえる

世の中を変える疑似体験ができる歴史小説

ビジネスへの野望をイメージできる

歴史小説が面白い魅力には、異なる時代を生きた偉人たちに感情移入しながら読むことができるという点があります。

 

その中にはかつて偉人たちが成し遂げてきた「世の中を変える」という貴重な経験を追体験することも含まれます。

経営者もそれまでなかった新しいビジネスを切り開き、世の中をより良く変革させたいという思いは強いことでしょう。歴史小説を通して実現のためのセルフイメージを高めことができます。

偉人の行動から戦略を勉強できる

戦術が学べる歴史小説

会社を勝利へと導く戦略は必須

特に人気の高い戦国時代を描いた歴史小説には、戦いに勝ための戦略も詳細に描写されます。

 

逆境の中で敵軍に勝つために練られる戦略と戦い方は、読者の興奮を誘うものです。

ビジネスにおいても、他社に勝つための自社の作戦として「戦略」という言葉が用いられます。この競争社会で勝ち残るために経営者が最も学びたいこの分野を、偉人の行動から学ぶことができます。

歴史小説おすすめ人気ランキングのまとめ

根強い人気のある司馬遼太郎の歴史小説

歴史小説はいつまで経っても変わらず面白い

こちらの記事では、2018年最新版の歴史小説おすすめ人気ランキングをご紹介しました。日本を舞台にしたストーリーは興味深いものばかりでした。

歴史小説はどれほど時代を経ても変わらない面白さがあります。これまで敬遠していた方も、この2018最新版のランキングを参考にぜひ歴史小説を読んでみてください。魅力にはまること間違いなしです。

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