松本人志監督の映画4作品をランキングで!つまらないとの評価や酷評の真相は?

独特なセンスでお笑い界の天才と称される松本人志さん。映画監督としても知られ、監督デビュー作となった「大日本人」から「しんぼる」「さや侍」「R100」とこれまで4作品を手掛けています。まだ知らない方のためにこの4作品についてランキング形式でご紹介していきます。しかし、興行収入が芳しくなくつまらないと酷評を受けている松本人志監督の映画。酷評を受ける理由や実際の評価なども、ランキング順にまとめてみました。

目次

  1. 松本人志監督の映画ランキング
  2. 松本人志監督の映画ランキング!4位:大日本人
  3. 松本人志監督の映画ランキング!3位:R100
  4. 松本人志監督の映画ランキング!2位:しんぼる
  5. 松本人志監督の映画ランキング!1位:さや侍
  6. 松本人志監督の映画はつまらない?
  7. 松本人志監督の映画ランキングまとめ

松本人志監督の映画ランキング

松本人志監督のプロフィール

・愛称:松っちゃん(まっちゃん)

・本名:松本人志

・生年月日:1963年9月8日

・現在年齢:54歳

・出身地:兵庫県尼崎市

・血液型:B型

・身長:172㎝

・体重:67kg

・活動内容:漫才師、司会者、映画監督、俳優、作家、コメンテーター

・所属グループ:ダウンタウン

・事務所:よしもとクリエイティブ・エージェンシー

・家族構成:母、兄(松本隆博)、姉、妻(伊原凛)、娘

大阪から全国区へ人気を伸ばした「お笑い界の天才」

松本人志監督は、1982年に結成した漫才コンビ・ダウンタウンのボケ担当です。相方でツッコミ担当の浜田雅功さんとは小中学校の同級生で、共に吉本総合芸能学院(NSC)の第一期生として入学当初からコンビを結成していました。

1987年4月に放送を開始した初の看板番組「4時ですよーだ」を皮切りに、翌年には深夜のコント番組「夢で逢えたら」で東京に進出。全国区でも人気が爆発して一気にスターダムへと駆け上がり、今のお笑い界での地位を築くに至りました。

自身の名前を冠する番組多数

ダウンタウンはこれまで「ダウンタウンのガキの使いやあらへんで」や「ダウンタウンのごっつええ感じ」など、番組タイトルにコンビ名が入った冠番組を多数抱えてきた人気コンビです。

松本人志監督は番組の出演だけでなく企画・構成も単相するなど、制作側でも活躍してきました。また、2004年からは「人志松本のすべらない話」のホスト及び企画、2009年からは「IPPONグランプリ」の大会チェアマンを務め、若手芸人の育成にも力を注いでいます。

発言力の高い松本人志監督

ピンでの活動が増えている松本人志監督は、2013年からは「ワイドナショー」のコメンテーターとしても活躍しています。

番組内での発言やTwitterを通して発信される意見はかなり注目度が高く、ネットニュースにも多く取り上げられているほどです。独特なセンスで「お笑い界の天才」と称される松本人志監督は、コメンテーターとしても独自の理論を展開し、芸人だけでなく視聴者にも多くの影響を与えています。

映画監督業に進出

多数のCMに起用され、ドラマで俳優業もこなしてきた松本人志監督が、2007年にはついに、映画監督として映画界へと進出しました。

これまで製作された映画は現在までで「大日本人」「しんぼる」「さや侍」「R100」の4作品で、企画や脚本にも携わり、うち初めの2作品では主演も務めました。お笑い芸人として発揮されてきた持ち前のセンスが監督映画にも反映されており、松本人志監督らしい4作品となっています。

巨匠・北野武監督にも認められたお笑い芸人としての才能

松本人志監督と同じく芸人と映画監督の二足のわらじを履く著名人と言えば、日本のレジェンドである北野武監督です。北野武監督は松本人志監督のお笑いのセンスを高く評価しています。

松本人志監督の持つお笑いのセンスについて「レベルはおいらより上」と語っています。芸人としても映画監督としても大御所の北野武監督がその才能を認めている松本人志監督。北野武監督のように映画監督として世界で名前が知られるようになるかもしれません。

松本人志監督の映画4作品をランキングでチェック!

一般受けしにくく、賛否両論激しい松本人志監督の描く映画の世界観。とはいえ「お笑い界の天才」らしい光るものも感じさせます。

そこで、松本人志監督の映画4作品をランキング形式でご紹介していきます。あらすじや興行収入、撮影エピソードなどもまとめました。さらに、松本人志監督の映画が酷評を受ける理由や実際の評価についても調査しました。

松本人志監督の映画ランキング!4位:大日本人

大日本人(2007年)

「大日本人」のあらすじ

舞台は日本各地に巨大生物「獣(じゅう)」が出現する世界で、その獣を退治する大佐藤大(だいさとうまさる)は、代々獣退治を家業とする家系の6代目として防衛庁から依頼を受けて生計を立てています。

自身の体に電流を流して巨大化し獣と戦う大佐藤大。しかし獣との闘いによって町が破壊されるということもあり、世間の反応はかつてのものとは異なり、今や大日本人は疎まれる存在となっています。軍備の整った現代にはもはや不要との声も上がるようになりました。

問題を抱える「大日本人」

そんな大日本人の実態は、妻と娘と別居中の男で、かつての英雄である4代目を務めた祖父の介護に明け暮れています。家には落書きをされ、石を投げ込まれるなど決して幸せとは言えない日々を過ごしながら、大日本人としての役目をまっとうしようとします。今作「大日本人」は現役最後の大日本人である大佐藤大の日常にテレビカメラが密着し、インタビューを行なうというフェイクドキュメンタリー映画です。

興行収入11.6億円を記録した松本人志監督の第1作

松本人志監督の映画ランキング第4位は、2007年に公開された「大日本人」です。松本人志監督の長編映画初監督作品で、企画・主演も自身で務め話題となりました。

興行収入は11.6億円を記録し、松本人志監督映画4作品の中では興行収入ランキング1位となっています。公開直後の土日2日間で動員15万6,700人、興行収入2億2,691万円を記録したことで、松本人志監督の初監督映画への世間の注目度の高さが分かります。

あえて内容を明かさなかった「大日本人」

配給会社は松竹で、上映時間は113分です。この映画が吉本興業の映画制作進出第1段ともなりました。2005年12月から約8ヶ月にわたり撮影が行なわれ、編集中の2007年1月に制作発表が行なわれましたが、そこでは内容が一切明かされなかったことでも大きな話題となりました。

その夜に収録されたラジオ番組「松本人志の放送室」でキャストや撮影エピソードなどが語られました。劇中では巨大化した主人公は「だいにほんじん」と呼ばれていますが、タイトルの正式な読み方は「だいにっぽんじん」だそう。松本人志監督自身はどっちでもいいと話しています。

ランキング4位「大日本人」は正義のヒーローの悲哀を描いた映画

松本人志監督がで「自信満々」と語ったランキング4位の「大日本人」。爆発的な興行収入とは言えませんでしたが、おおむね好調な成績となりました。

脚本は松本人志監督の盟友で放送作家の高須光聖さんとの共同執筆で、構想に5年をかけ従来の映画の枠にとらわれないオリジナルの手法で製作されました。それ以前にも高須光聖さんからは映画を撮るようアドバイスを受けており、映画を撮ることを決めた時には「遅いくらい」と言われたようです。

格好良いヒーロー像とは違う「大日本人」の姿

ランキング4位の「大日本人」の注目ポイントは、ヒーローを題材にしていながらその悲哀にスポットを当てている点です。国民の多くは大日本人の存在に否定的で、大日本人に対してひどい仕打ちをしています。大日本人も挽回を図りますが反対に反感を受けるようなことばかり行なってしまうため、頼りないヒーローのレッテルをはがすことができません。立場はますます危うくなってしまいます。

バツをしている女性

否定されても戦うヒーロー

しかしそれでも戦い続ける大日本人の姿は、これまでお笑い界を走り続けてきた松本人志監督自身の姿とどこか重なるように思えます。

独自のセンスを持っているからこそ高い評価を受けながらも、そのセンスの独自性のために理解が得られなかったりするお笑い芸人としての苦悩が垣間見えるようです。この作品は大日本人・大佐藤大のドキュメンタリーであり、松本人志監督のドキュメンタリーとも言える映画です。

ランキング4位「大日本人」はキャラクターが個性的

ランキング4位の「大日本人」は、個性的なキャラクターが多く登場します。松本人志監督演じる大佐藤大は、関西弁のイントネーションで東京弁をぼそぼそと話す冴えない男です。

大日本人の敵である獣も個性的で、海原はるかさん演じる「締メルノ獣」は高層ビルを締め上げたり、板尾創路さんと原西孝幸さん演じる「匂ウノ獣」は悪臭を放っていたりとさまざまな特性を持っています。芸人だけでなく、竹内力さんや神木隆之介さんなどの俳優も獣として出演されています。

CGの活用に非凡さを感じる映画

「大日本人」では、巨大化する際の変身や獣との戦いのシーンではCGが多く用いられています。獣の中には完全CGのものもあり、CGの活用にも松本人志監督の非凡さが表れています。

CGを活用していながら演者にとっては過酷な撮影でもあったようです。原西孝幸さんは松本人志監督から適当に動いてみてと言われ指示通りにしていたものの、松本人志監督が全く笑わないためもっと面白い動きをしようと続けていたところ、酸欠になって倒れたと語っています。

ランキング4位「大日本人」は規格外の映画

ランキング4位の「大日本人」にはヒーロー・スーパージャスティスも登場。宮川大輔さんらが演じていますが、実際に着ぐるみを着て演じられています。特撮映画をオマージュしていますが、メタ構造も取り入れて誰もがやらなかった新しいヒーロー映画の形をとっているのが、松本人志監督らしい発想です。「トカゲのおっさん」に代表される松本人志監督のコントのような要素が含まれているのがこの映画の見どころです。

松本人志の大日本オフィシャルブック

オフィシャルガイドブックも販売

ランキング4位の「大日本人」は公開後、オフィシャルガイドブックが販売されました。

 

松本人志監督のロングインタビューやメイキングなどから、映画撮影秘話を知ることができます。

松本人志監督のアイディアをどのように具体的な映像にしていったのか、大日本人や獣についての松本人志監督直筆スケッチなども載せられています。映画の裏話も満載で、映画を観た人はぜひチェックしてほしいガイドブックです。「大日本人」をより掘り下げて楽しめる1冊となっています。

ランキング4位「大日本人」は海外でも注目

ランキングでは4位となった「大日本人」ですが、海外で大きな反響を呼んでいます。第60回カンヌ国際映画祭の「監督週間」部門で公式上映されました。

それまで日本でも内容が明かされていなかった「大日本人」でしたが、上映が終わると拍手喝采が起こりました。途中退席者がいたことに松本人志監督はショックを受けたようですが、北野武監督からはカンヌではそれが当たり前のことであり才能があるとの評価を受けました。

ハリウッドの看板

ハリウッドでのリメイクなるか?

ランキング4位の「大日本人」は「BIG MAN JAPAN」のタイトルでアメリカでも放映されました。

アメリカの映画評論家もこぞって絶賛し、DVD化してからはレンタルショップにも置かれるようになりました。こうした結果を受けてか、2011年にはハリウッドでリメイクされることが決定しました。まだ映画化の権利が売れたという段階で今現在制作されている様子はありませんが、今後どのような形で披露されるのでしょうか。ランキングでは4位でしたが、更なる注目を浴びる映画となりました。

ランキング4位「大日本人」の評価

松本人志監督の映画ランキング4位の「大日本人」は、CGを使った特撮映画として高評価を得ています。多くの人に馴染み深い設定を土台に敷くことで、松本人志監督の持つセンスが際立つ映画となっています。松本人志監督のコントが好きな方や特撮映画が好きな方におすすめです。

松本人志監督の映画ランキング!3位:R100

R100 (2013年)

「R100 」のあらすじ

都内の有名家具店で販売を担当する片山貴文。片山には決して人には言えない秘密があります。それは彼が実はMであり、その性的欲求を満たすために謎のクラブ「ボンテージ」へ入会しているということでした。

契約期間は1年。その契約内容は、日常生活を送る片山の前に次々と女王様が派遣され、片山に対して各種の責を行なう、というもの。片山はその契約によりえも言われぬ快感を得ますが、その内容は次第にエスカレートしていき、家族にまで影響を及ぼし始めるようになります。

謎のクラブとの対決

片山は中止を要求するも、「ボンテージ」側に途中解約はできないと突っぱねられてしまいます。それもそのはず。契約時に伝えられていた通り、契約期間は1年だからです。

そこで片山は単身で「ボンテージ」と戦う決意を固めます。その展開に「ボンテージ」のCEOも乗り出し、やがて最終決戦に突入し…。衝撃的な展開で繰り広げられる、松本人志監督の未体験リアルファンタジーエンターテイメント作品です。

興行収入2億200万円となった松本人志監督の第4作

手で制している女性

ランキング3位はSMがテーマ

松本人志監督の映画ランキング第3位は、2013年に公開された「R100」です。松本人志監督の4作目で、主演に俳優の大森南朋さんを起用した話題作です。

「R100は」SMをテーマにした映画で、興行収入は全体で2億200万円となっています。公開直後の2日間での興行収入も5282万円にとどまり、世間からは「大コケ」と称されてしまった作品です。ですが「大日本人」を抑え、ランキング3位という結果になりました。

まるばつを持っている女性

「R100」のキャッチコピー

ワーナー・ブラザースから配給された映画で、上映時間は100分となっています。タイトルの「R100」の読み方は「あーるひゃく」です。

キャッチコピーは「父はM」です。タイトルのRは映画閲覧の際に設けられる年齢制限を意味しています。「R100」というタイトルの意味は劇中で明らかにされます。今作では「全国未体験ツアー」と題してローカルキャンペーンを行ない、初回の札幌での特別上映会がワールドプレミアとなりました。

話し合う男女

大人のためのファンタジー作品

SMというテーマは松本人志監督が以前からやってみたかったジャンルだったそう。誰も予想がつかないまったく新しい映画に仕上がっています。

作中では6人の女王様がボンテージ姿で闊歩し、それぞれ得意のプレイで主人公に快感を与えつつも追いつめていきます。多種多様なプレイの数々が満載で、神出鬼没に現れては主人公をいたぶるさまにはスリリングなムードも漂います。一味違った大人のファンタジー映画です。

ランキング3位「R100」はキャストが超豪華

ランキング3位の「R100」では、松本人志監督は警官役として出演するも、メインを固めるのは有名俳優陣です。松本人志監督の4作品の中では唯一のキャスティングとなっています。

特に注目なのはクラブ「ボンテージ」の女王様を演じた6人のキャスト。大地真央さん・寺島しのぶさん・片桐はいりさんといった大物女優から、抜群のプロポーションを持つ佐藤江梨子さん・冨永愛さん、お笑い芸人の渡辺直美さんという個性豊かな女性陣が美しいボンテージ姿を披露します。

女性キャストが語るこの映画の魅力

様々なプレイが繰り広げられるランキング3位の「R100」。特殊な役柄に大地真央さんは「やってしまった感のある映画」と語っています。

冨永愛さんも「一言で言うと「よく分からない映画」」と称しています。ですが一様に「だから面白い」と作品の世界観を評価しています。寺島しのぶさんも「やっているうちにSの気持ちになった」と話し、意外なキャストが楽しんで役に打ち込んでいたことがランキングにも影響したのかもしれません。

「世界最大女優」が出演

そんな個性的な女王様をまとめるのが、クラブ「ボンテージ」のCEOです。CEO役約を演じたのはプロレスラーのリンゼイ・ハワードさんです。

身長206㎝、体重109kgという体格で、松本人志監督が「世界最大女優」としてギネス申請したほど。大柄の外国人女性の登場は、「ダウンタウンのガキの使いやあらへんで」でおなじみの「板尾の嫁」を彷彿とさせ、松本人志監督らしい演出です。ラストへの壮絶な展開に関わる重要な役柄となっています。

ランキング3位「R100」は対照的な空気感が魅力

家の画像

昭和的な演出が効いている

ランキング3位の「R100」は、携帯電話のない時代を描いています。それだけにセピア調っぽく色を抑えた絵的な演出がなされています。

 

そんな演出で描かれた、主人公が息子と義父と過ごす家族のシーンは、とても平和的で温かさが漂います。

 

昭和を感じる細かい演出も多く、どこか懐かしさを感じる映像です。劇中曲も演出に合わせた昔っぽいものが選曲されていて、独特の雰囲気を持っています。

思わぬ設定に驚かされる

そうした穏やかな日常を少しずつ蝕んでいくのが、クラブ「ボンテージ」の女王様。日常と対比するような過激さで主人公に迫ります。

なかでも驚かされるのが、片桐はいりさん演じる「丸呑みの女王様」。何でも丸呑みにしてしまう女王様で、その姿は怪物のようであり、一気に新たな世界観を産み出します。そんなまったく異なる空気感と、ジェットコースターのような緩急激しい展開が「R100」の見どころです。

ランキング3位「R100」は大森南朋さんの演技力がすごい

ランキング3位の「R100」では、主演の大森南朋さんの演技にも注目が集まりました。演技派俳優として知られる大森南朋さんを主演に選んだ理由はどこにあったのでしょうか。

松本人志監督は「男前加減とかが、丁度良くてリアルな感じ」と語っています。松本人志監督の映画はコメディに見られがちですが、なかでもこの作品はコメディではないと明言されているため、線引きをしておきたかったのでしょう。それで、コメディ感の弱い大森南朋さんを起用するに至ったそうです。

迷いなく出演を決めた大森南朋さん

加えて、演技力の高さには映画「殺し屋1」から注目していたため、起用は必然だったのでしょう。一方の大森南朋さんは、まさかのオファーに驚いたそうです。

ですが大森南朋さんも、松本人志監督の映画を欠かさず見ていたというファンとしての一面を明らかにしました。それでオファーを受けると迷いなく出演を決められたそうです。「松本人志監に呼んでいただけるならぜひ現場に行ってみたいと思った」と話し、意欲的に撮影に臨まれたようです。

過酷な撮影に驚く場面も

とはいえ、Mの役を演じた大森南朋さんにとって「R100」は過酷なシーンも多く、台本のト書きと違うと感じることもあったようです。

松本人志監督は「明日はもう来ないんじゃないか」と何度か思ったと明かし、大森南朋さんは「複雑な思いで本番当日を待っていたシーンもあった」とインタビューで答えています。とは言うものの、実際に撮影が終わった後は監督の意向に応えられたという達成感を感じられたと話しています。

ランキング3位「R100」も国際映画祭に出品

ランキング3位の「R100」も国際映画祭に出品されました。出品されたのは、第38回トロント国際映画祭と第18回釜山国際映画祭の2つです。

トロント国際映画祭には松本人志監督と主演の大森南朋さん、渡部篤郎さんも登場しました。舞台あいさつで登壇すると観客からは「マツモトコール」も飛び出し、熱烈な歓迎を受けました。深夜の上映にもかかわらず会場前には長蛇の列ができたほど。松本人志監督はカナダの方言を交えたあいさつで笑いを誘いました。

釜山国際映画祭には渡辺直美さんが登場

釜山国際映画祭では、アジア映画の監督の最新作や2013年を代表する映画を紹介する「アジア映画の窓」に選出されました。

舞台あいさつには映画と同じくボンテージ姿の渡辺直美さんが登場し、「一人ぼっちで寂しい」と不安を口にしながらも得意のダンスを披露するなどして会場を沸かせました。釜山国際映画祭では松本人志監督の映画4作品すべてが出品されており快挙となりました。

ランキング3位「R100」の評価

松本人志監督の映画ランキング3位の「R100」は、スピード感ある展開を楽しむ映画となっています。美しい女優・モデルのボンテージ姿は見もので、ファンをもれなくドキドキさせてくれます。15歳以下は視聴禁止の「R15」指定ですが、過激シーンは少なめなので意外にも観やすい映画です。

松本人志監督の映画ランキング!2位:しんぼる

しんぼる(2009年)

「しんぼる」のあらすじ

メキシコのとある町で家族と幸せに暮らすプロレスラー、エスカルゴマンはいつもと変わらない朝を迎えました。しかしエスカルゴマンの妻は、夫の様子がいつもと違うことに気が付きます。

その異変の原因は、その日に行われる試合の対戦相手が自分よりひと回りも若く,過激で有名なテキーラ・ジョーであるということだと思われます。ですがそれだけでなく、他になにかが起こりそうな妙な胸騒ぎを感じていたからでした。そしてその予感は現実のものとなっていきます。

白い部屋に閉じ込められた男

一方、時を同じくして水玉模様のパジャマを着たマッシュルームカットの男が目を覚まします。そこは白い壁に囲まれた部屋でした。

記憶喪失の男はその部屋にひとり閉じ込められています。男は途方に暮れ、その部屋からの脱出を試みて動き出します。そこに突如出現するのは、天使の男性器を模した「しんぼる」。押すとさまざまなものを出すしんぼるに男は脱出の機会を見出します。コメディ要素満載のファンタジー映画です。

興行収入4億7000万円の松本人志監督の第2作

松本人志監督の映画ランキング第4位は、2009年に公開された「しんぼる」です。松本人志監督が主演も務めた作品です。

興行収入は4億7000万円で、4作中の興行収入ランキングでは3位という結果に。公開直後の2日間の興行収入は1億330万円と2作目にして「大日本人」の約半分にとどまりました。2つの物語が並行して描かれており、無関係に思えたそれらの物語の繋がりが次第に見えてきます。

「しんぼる」のキャッチコピー

配給会社は松竹で、上映時間は93分です。日本語以外にも、英語・スペイン語・ロシア語に翻訳されています。キャッチコピーは「想像もつかない何かが起こる…」です。「しんぼる」では制作発表の段階で出演者やストーリーが明らかにされました。制作発表記者会見は沖縄国際映画祭の開幕に合わせて行なわれ、そこで松本人志監督は作品について「松本が作るものを大画面で見たい人のもの」と語っています。

プロモーションにも力を入れた

「しんぼる」は2008年9月28日にクランクインし、4ヶ月をかけて撮影されました。2作目ということもありプロモーションにもかなり力を入れ、劇中で着用している水玉柄のパジャマを着てさまざまな番組に出演されました。

松本人志監督はのちにパジャマにうんざりしていたと明かしています。ほかにも劇中の男をモデルにした「しん坊」の着ぐるみが町に現れ、関係者がしん坊のステッカーを配るなどのサービスがなされました。その際、SNSでの情報拡散を狙って写真撮影を推奨するという試みも行なわれました。

メインは白い部屋からの脱出

メキシコのシーンから始まりますが、メインとなるのは白い部屋での脱出劇。男の脱出に際する行動がストーリーの肝となります。

男がしんぼるを押し様々な行動を起こして奮闘する度、エスカルゴマンの元で様々な変化が起こっていきます。メキシコと白い部屋がどのようにリンクし、どのような結末に向かっていくのか。奇妙なストーリーと連発する笑いの数に圧倒される映画となっています。

ランキング2位「しんぼる」は松本人志監督の役に注目

ランキング2位の「しんぼる」では、1作目と同じく松本人志監督が主演を務めていますが、その他のはほぼ外国人キャストとなっています。

メキシコのシーンでは一部メキシコロケも敢行され、松本人志監督の映画の中では一番の大作となりました。プロレスを題材にしているため日本人のプロレスラーも参加するなど、メキシコのシーンは賑やかでしたが、一方メインとなる白い部屋のシーンでは松本人志監督が一人芝居を披露しています。

舞台で泣いている女性

必死に脱出を試みる男の無声劇

松本人志監督が演じるのは、何とかして白い部屋から脱出しようと奮闘する男。その必死な様子には鬼気迫るものがあります。

「お金がかからなそう」という理由が始まりだったという密室の設定ですが、男を演じた松本人志監督は「とにかく本当に早くあの部屋から僕自身も抜け出したかった」と語っています。スケジュール的にも大変だったそうで、男の演技には松本人志監督自身の気持ちがリンクし、より熱がこもったようです。

落ち込んでいる女性

今までで一番きつい仕事

部屋から出たいのに出られない状況は、きつかった仕事としてこれまでの仕事の中でも最初の方に浮かぶだろうと予想されていました。

ランキング2位の「しんぼる」は無声劇のようであり、セリフが多くはありません。その代わり、奇抜な風貌へのおかしみが漂っていたり、密室という状況や想わぬ展開に翻弄されてしまう男の喜怒哀楽が表情や絶叫によく表れています。松本人志監督の多彩な演技を楽しむことができるという魅力があります。

ランキング2位「しんぼる」は設定のインパクト大

ランキング2位の「しんぼる」は、何よりも設定に大きなインパクトがあり、タイトルにも大きく関わります。「しんぼる」とは「象徴」を表す言葉です。世界観自体が抽象的で象徴的なこの作品のタイトルとしてふさわしいと言えるでしょう。ですがこのタイトルで特に示されているのは、白い部屋の壁や床から無数に出現するスイッチのことです。天使の「しんぼる」を意味しています。

大喜利のようなネタの数々

そのスイッチを押すとある時は歯ブラシが出てきたり、ある時は寿司が出てきたりと、その結果に統一性がありません。

欲しい物があってもスイッチを間違えると手に入らず、不要になった時に手に入ったりと男に苦難を強いります。スイッチを押せば何が出てくるかという大喜利を見ているようなネタの数々は松本人志監督らしく、絶妙なタイミングで視聴者の笑いを誘い引き込んでいきます。

松本人志のしんぼるのノベルティ

「しんぼる」のノベルティも登場

映画全編を通して重要な意味を持つこの「しんぼる」はノベルティとしてストラップにもなりました。まさに作品の「しんぼる」と言えます。

映画「しんぼる」関連のグッズは他にもあり、男が着ている水玉柄のパジャマを模した柄のミニタオルやエコバッグ、しん坊のぬいぐるみが付いたストラップなど様々です。さらにハローキティともコラボし、水玉パジャマを着たハローキティがいろいろなグッズとなって販売されました。

ランキング2位「しんぼる」は強烈な世界観が後を引く

ランキング2位の「しんぼる」のシュールな世界観は、松本人志監督にしか生み出せない独特な雰囲気があります。何でも出てくる「しんぼる」は森羅万象の想像のスイッチです。この設定には「すべては男性器からできている」という着想があったそうです。これだけでも松本人志監督の発想のユニークさが伝わってきますが、それを脱出のカギとして用いるという柔軟さが作品を盛り上げます。

各部屋で男を導く天使たち

男が最初にいる白い部屋には「修行の部屋」と名が付されています。男が事態を理解し、修練を積んでいく部屋ということです。

そこを出ると薄暗い灰色の部屋に繋がります。そこは「実践の部屋」で、修練から得た知識を実践していく部屋であり、男を導く天使は成人となっています。部屋と天使が変化したように、徐々に男自身も内面・外面ともに変化を遂げていきます。この映画には成長というキーワードがあるようです。

びっくりしている外国人女性

視聴者に問いかけるラスト

男が触れなくてもスイッチを扱えるようになる頃、たどり着いた部屋は「未来」という名前です。

容貌がすっかり変わった男の前には巨大なスイッチが現れます。男はそのスイッチを押すのか押さないのか、そんな疑問を残して物語は幕を閉じ、解釈は視聴者に委ねられています。もしかしたら世界のすべては誰かが押すスイッチによって動いているのかもしれないとも思わせる、不思議な世界観の映画です。

ランキング2位「しんぼる」の評価

松本人志監督の映画ランキング2位の「しんぼる」は、やはり松本人志監督が演じる主人公が脱出を試みる過程が注目されています。繰り出されるボケの連発に素直に笑いがこぼれることでしょう。2つの物語を交互に映しながら、それらが関連し混じり合っていく様子が見どころの映画です。

松本人志監督の映画ランキング!1位:さや侍

さや侍(2011年)

「さや侍」のあらすじ

伊香藩水位微調役だった野見勘十郎はある出来事をきっかけに脱藩、賞金首となりながらも娘のたえを連れてあてのない逃避行を続けています。勘十郎は脱藩と共に刀を捨て、腰に鞘のみを備えているため、「さや侍」と呼ばれていました。娘の目には不甲斐ない父親として映っています。

そんな中、勘十郎親子は多幸藩の追っ手によって捕らえられますが、たいそう変わり者の多幸藩藩主の意向により、勘十郎には奇抜な試練が与えられます。それは「三十日の業」というもので、母を亡くした悲しみで笑顔を忘れてしまった若君に対し一日一芸を披露し、三十日の間に笑わせることができたら無罪放免、できなければ切腹というものでした。

三十日の業で交わす親子の交流

若君や殿様、家老らの前で変顔や腹踊りなどの芸を披露する勘十郎。しかし侍の行き恥をさらすような不甲斐ない結果が続きます。

そんな父親の姿にますますへそを曲げてしまうたえ。その様子を見かねた見張り番たちの助けを借りるようになり、次第にたえも協力するようになっていきます。果たして若君を笑わせることができるのでしょうか…。親子の絆を描いた笑いあり涙ありの時代劇作品です。

興行収入6億3100万円の松本人志監督の第3作

松本人志監督の映画ランキング第4位は、2011年に公開された「さや侍」です。松本人志監督の初時代劇で、前2作とまったく違うテイストということもあり、期待値の高い作品として話題となりました。

興行収入は6億3100万円とやや伸び、4作中の興行収入ランキングは2位となりました。公開直後の2日間では興行収入1億2387万円、動員9万652人となり映画観客動員ランキングで初登場第8位にランクインしました。「大日本人」には及ばないまでもまずまずの成績と言えそうです。

「さや侍」のキャッチコピー

配給会社は松竹で、上映時間は103分です。フランス政府出資の私立文化施設であるシネマテーク・フランセーズで、「大日本人」、「しんぼる」とともに特集上映されました。

キャッチコピーは「鞘しか持たない侍とその娘、30日間の戦い―」、「娘の思いに応える。男に、それ以上の仕事があろうか。」、「侍とは、親子とは、答を求めつづけた父と娘の物語」の3つです。どれもこの映画のキーワードが親子にあることを如実に伝えています。

ランキング1位の「さや侍」は日本がテーマ

坂本龍馬の銅像

時代劇に挑んだいきさつ

ランキング1位の「さや侍」で時代劇を取り上げた理由について聞かれた松本人志監督は、「切腹が嫌でジタバタする男を撮ってみたいと思った」と話しています。

切腹という日本独特のものをテーマにしたいという思いがあったそうです。前作の「しんぼる」が海外を視野に入れていたこともあり、今度は日本らしい映画に挑戦しようとされたのかもしれません。さらに、笑いを中心に据えていた前2作と異なり、人と人との結びつきや葛藤など、より強いメッセージ性を感じさせる作品になっています。

自身の姿を映画に投影

勘十郎とたえという親子がストーリーの中心にいる「さや侍」には、松本人志監督自身の姿が投影されている部分があるようです。

特にたえの人物像を描く際には、自分の娘が成長し、自分を叱咤激励する時の姿を想像されたと言います。娘が生まれたことが今作に大きな影響を与えていることを感じさせます。それにより笑いの要素は変わらず残しつつ、他の作品とは一線を画す感動作となりました。

ランキング1位「さや侍」は主演が一般人

ランキング1位の「さや侍」で主演を務めたのは、演技未経験で一般人である野見高明さん。

悔しがっている男性

「さや侍」主演は着想にも貢献した人物

フジテレビ系「働くおっさん人形」「働くおっさん劇場」で松本人志監督と共演したのを縁に抜擢されました。

実はさや侍の着想には野見高明さんが関わっているとのこと。出会った頃、とっくに解約された携帯電話を胸ポケットに入れていたという野見さん。意味のないものですがステイタスとして携帯電話を持つ野見高明さんの姿から、丸腰でもいいのにさやだけは捨てられないという「さや侍」のプライドが生まれました。

カメラと町並み

前半はドッキリだった撮影

松本人志監督の意向により、本人には「野見を映像として残すDVDソフトの製作」と伝えられ、ドッキリのような形で撮影が始まりました。

そのため映画の撮影であることも監督が松本人志監督であることも知らされず、台本も渡されないまま助監督からの指示を受けながら撮影が進められました。体当たりなシーンが多かったため、生傷をいくつもつくったそう。若君にカステラを渡すシーンで手が震えているのも自然の出たものだそうです。

カメラと沢山の人

本物の行動がリアルな演技に

野見高明さんは助監督に怒られないよう必死で撮影に臨んでいたため、本物の行動がリアルな演技として評価されました。

素人主演の撮影ということで難しい面も多く、追い込まれれば追い込まれるほどテンパってしまう野見さんに不安も抱えた松本人志監督。ですが撮影後半には「下手な役者じゃ太刀打ち出来ないくらいの顔を時折見せてくれた」と述べ、称賛しました。撮影終了後、野見高明さんには台本が渡されたそうです。

ランキング1位「さや侍」は子役の演技力が高い

子供の後ろ姿

「さや侍」の影の主役

ランキング1位の「さや侍」で松本人志監督が「僕の理想の娘」と語った勘十郎の娘たえ役を演じたのは、演技派子役で現在は芸能界を引退した熊田聖亜さんです。

父親を不甲斐なく思いつつも次第に応援する利発な娘を見事に演じ、この映画で一層注目を集めました。当初の予定では男の子だったはずの役でしたが、結果的に彼女の演技が「さや侍」を支えたと言っても過言ではなく、「さや侍」をランキング1位にのし上げた影の主役と言えるでしょう。

松本人志監督との対面に感激

オーディションを経てたえ役をつかみ取った熊田聖愛さんですが、松本人志監督の映画と知らされていなかったそうです。知らされた時にはとても驚いたと語っています。

父親がファンだったこともあり、松本人志監督の番組はよく見ていたとのこと。それで衣装合わせの際に初めて対面すると、「すごく感動しれ涙が出ちゃって」と当時の喜びの心境を語りました。撮影中も松本人志監督のとの交流があり、毎日とても楽しく撮影が進んでいったそうです。

撮影中に気持ちの変化も

熊田聖愛さんは野見高明さんの父親像について、「最初はこんな人がお父さんだったらちょっと嫌かなと思いました」と率直に話しています。

ですが、「本当に一生懸命やる人です」と興奮気味に続け、怪我をしながら頑張る姿に心の中で応援するようになっていたとのこと。たえが勘十郎の姿に心を動かしていくように、熊田聖愛さん自身も野見高明さんの頑張りに影響を受けていました。二人の本当の心の交流から、ランキング1位は当然の結果と言えそうです。

ランキング1位「さや侍」は他のキャストにも注目

ランキング1位の「さや侍」は豪華なキャストでも話題となり、女優のりょうさんや伊武雅刀さんなど個性派のキャスティングがぴったりの配役でした。

緊張感を持たせるために撮影の合間に野見さんと会話してはいけないという戒厳令が敷かれていたという共演者の皆さん。テスト撮影の時にも笑ってしまうと野見さんにウケたと思われるため、面白くても笑えず「笑わない業」をやっていたようだったと語っています。

板尾創路さんは見張り番として出演

松本人志監督の映画ではおなじみのキャストである板尾創路さんは、勘十郎を手助けする見張り役を柄本時生さんとともに演じています。

当初の会議では、板尾創路さんのポーカーフェイスを生かし殿様役が考えられていたそうですが、本人から門番をやってみたいとの声があったとのこと。それから素人の野見高明さんをアシスタントしてくれる人が必要であることに気付き、芸人の板尾創路さんが適任だということで見張り番の配役に決まりました。

竹原ピストルさんも出演し話題に

ランキング1位の「さや侍」の共演者の中には、バンド「野狐禅」でボーカルを務めていた竹原ピストルさんが、本名の竹原和生名義で出演されています。それまでも俳優業をこなしてきた竹原ピストルさんは、松本人志監督が大ファンと公言する人物です。

野見さんと熊田聖亜さんと並び、竹原ピストルさんのキャスティングは当初からあったとのこと。「絶対出てもらわなあかん」と思っていたそうで、手術明けの体で杖をついて直接お願いしに行ったと語っています。クライマックスの重要な役どころを演じていることからその熱量が窺えます。

ランキング1位「さや侍」ではほぼ監督に徹した松本人志監督

ランキング1位の「さや侍」では、松本人志監督は1シーン以外は監督業に徹しました。撮影の裏には松本人志監督の股関節の手術もありました。

身体的にも大変な時期の撮影だったと思われますが、その手術があったために出演してもらうことは決めていた野見高明さんを主演にすることになったそうです。野見高明さんが主演なら、ということでストーリーができたようなので、主演が違っていればまったく違う時代劇になっていたことでしょう。

観る人を裏切りたかった作品

松本人志監督は「笑いは裏切り」だと語っています。観る人をいかに裏切るかに焦点を置いてつくられたのが、この「さや侍」です。この「裏切り」には、クライマックスに泣きの要素を入れたこともその1つだそうです。

何を裏切れるかと考えた時に「真逆の泣かせること」に思い至り、それを野見高明さんでやることが裏切り行為だったとか。また、「松本の映画で泣いてしまった」と思わせることが笑いと同じ価値を持つとも話しています。

ランキング1位「さや侍」の評価

松本人志監督の映画ランキング1位の「さや侍」は、松本人志監督が描く悲哀を一層感じられる映画です。ですが松本人志監督らしいギャグ・ボケの要素も詰まっていて、色々な感情が呼び起こされます。他の3作品とはテイストが違うため、松本人志監督の新たな一面が垣間見える映画です。

松本人志監督の映画はつまらない?

松本人志監督の映画はつまらない?面白い?

映画ランキングから見る松本人志監督映画の評価とは

賛否両論ある松本人志監督の映画ですが、どちらかと言えば「つまらない」などと酷評されることが多い印象です。松本人志監督の映画は本当に酷評されるようなつまらない作品なのでしょうか?

ご紹介したランキングの順にそれぞれの映画の評価を見ていきましょう。そこから松本人志監督の映画が酷評される理由を窺うことができます。松本人志監督の映画が実際は面白いのかつまらないのか、さまざまなポイントからチェックしてみたいと思います。

松本人志監督映画ランキング4位「大日本人」の評価・酷評

ランキング4位「大日本人」についての松本人志監督のコメント

「大日本人」で映画監督デビューを果たした松本人志監督。ランキング4位となった「大日本人」について、「誰もやっていないことをして、映画を壊そうとした」と語っています。

また、「大日本人」の笑いのレベルを5段階中2と位置づけ、大衆向けするレベルで作ったとも話しています。家族でも観てもらえる映画だと自信を持っていた作品だっただけにつらい結果となってしまいました、つまらないと酷評を受けた原因は何だったのでしょうか。

コントと長編映画との違いが「つまらない」?

ランキング4位の「大日本人」では、松本人志監督が得意とする手法が多く用いられています。インタビュー形式の切り口もその1つです。

また、ヒーロー物をシュールに描く手法や、長いフリがらの落ちなども、これまで人気を獲得してきた松本人志監督のコントの大事な要素です。それらの手法によって松本人志監督のコントは「天才」と称されてきましたし、松本人志監督の持つセンスが最大限に表現されてきました。

コントとして楽しむには長すぎる

ところが、その手法をふんだんに盛り込みながらも評価が低いのは、コントと映画の決定的な違いによるものです。短時間で楽しませるコントと同じ題材を使うには長編映画は時間が長すぎ、間延びしている・テンポが悪いと視聴者に感じさせてしまったようです。そのため、映画でなければ面白かった、コントならもっと笑えたという評価が集まりました。設定自体は松本人志監督らしく評価されていました。

編集の仕方やラストが「つまらない」?

カンヌ国際映画祭では拍手喝采を受けた「大日本人」ですが、一部のフランス人からは「編集レベルの低さが目に付く」という酷評を受けてしまいました。

助監督やカメラマンに日本屈指のエキスパートを起用していたので、カメラワークやCGなどは納得の評価を得ていますが、その分編集が課題となったようです。フランスでもアイディア自体は認められているので、映画としてクオリティが上がれば評価はかなり上がりそうです。

特に多かった意見は、後半からラストにかけてのストーリー展開が不可解というものでした。CGから着ぐるみに切り替わるなどのチープな設定やラストは、ヒーロー物として体をなしていないと感じる人が多いようです。また、強い敵と対峙した時のヒーローと思えない大日本人の態度もコントとしての面白さを超えない出来で、映画でする必要はなかったと評価されました。

ランキング4位「大日本人」を楽しむには?

笑顔の小学生

リラックスして観よう

興行収入はまずまずの結果だったにもかかわらず、つまらないと酷評される「大日本人」。この作品をまだ観ていない人が楽しむにはどうすればいいのでしょうか。

松本人志監督は「「よし、笑うぞ!」って力まずにリラックスして観ていただけたら」と話しています。この作品はフェイクドキュメンタリーなので、コメディとして見るのではなく実際にドキュメンタリー映画を観るような感覚で見れば、随所に盛り込まれた笑い所をもっと楽しめるかもしれません。

松本人志監督映画ランキング3位「R100」の評価・酷評

ランキング3位「R100」についての松本人志監督のコメント

前作の「さや侍」が興行収入は伸びないまでも高評価を得た松本人志監督。ランキング3位の「R100」は、「メチャクチャにしたかった」と語っています。

松本人志監督の映画ランキング1位となっているように、「さや侍」は映画としても良い出来となったため、対照的な映画が作りたかったようです。同時に今までで一番やりたいことを詰め込めたとも話しています。それにもかかわらず酷評されている理由はどこにあるのでしょうか。

メチャクチャなストーリーが「つまらない」?

ランキング3位の「R100」はメチャクチャにしたかったとのことですが、まさにストーリーがメチャクチャで映画になっていないという意見が多数を占めてしまいました。

映画らしい一貫したストーリー性を感じられないというのが酷評の原因のようです。中盤からラストにかけて出てくる松本人志監督おなじみのメタ展開も、この映画の不可解さやこれまでの作品への批判に対する言い訳のようだとして、がっかりしたという視聴者も見受けられました。

「R100」は北野武監督からも酷評

松本人志監督の才能を評価していた北野武監督でさえ、興行収入が芳しくないことを引き合いに出して「映画は下手」「理解できない」と評価を改めました。

また、トロント国際映画祭では出品された59作品のうちまさかの最下位という結果になりました。酷評のコメントが挙がる中、「未だかつてない経験を求める観客を大いに楽しませてくれる」と大絶賛する地元紙もあり、評価が真っ二つであることが分かります。

豪華キャストを活かしきれず「つまらない」?

豪華キャストの出演に驚く「R100」ですが、そのキャストを活かしきれていないという意見が多くありました。キャラの立つ個性豊かなキャストを揃えているだけに、魅力をしっかり引き出せていないことがより顕著になりもったいない仕上がりとなってしまいました。女王様としてそれぞれ得意のプレイを持っていますが、その設定もSMがテーマにしては浅いという酷評が見られました。

キャスト全員を活かしきる必要があった

渡辺直美さんは得意のダンスを披露していますが、ボケとしてスベっているという酷評も見られました。コメディ感も出てしまったため、不要と感じた人は少なくないようです。

一方、主演の大森南朋さんの大胆な演技や、作品の掴みを担った冨永愛さん、強烈なインパクトを残した佐藤江梨子さんのキャラクターについては良かったとの声も挙がっていました。個性的な濃いキャストを豊富に集めた分、全員を上手く活かしきる必要があったようです。

ランキング3位「R100」を楽しむには?

泣いている外国人女性

ネタとしての広がりに注目しよう

松本人志監督のやりたいことが詰まっている作品でありながら、つまらないと酷評される「R100」。

こちらはよりディープで観る人によってまったく意見が異なる作品ですが、まだ観ていない人が楽しめる観方はあるのでしょうか。映画のストーリーとしてはメチャクチャな「R100」ですが、作中に見られるボケには松本人志監督らしい技が光っています。ボケとフリに無駄がなく、ボケさえもあとのボケのフリになっていたりとその繋ぎ方は秀逸です。その点に注目すると、超大作のネタとして楽しめるでしょう。

松本人志監督映画ランキング2位「しんぼる」の評価・酷評

ランキング2位「しんぼる」についての松本人志監督のコメント

監督1作目がカンヌ国際映画祭への出品を果たした松本人志監督。ランキング2位で2作目の「しんぼる」は、「日本人だけでなく海外を意識した無言映画にしよう」という思いで作られたそうです。

セリフがあると自分の意図したように理解されなくなる不安もあったようで、話さないことでそうしたストレスを解決するに至ったということを語っています。セリフがないことでシンプルになった「しんぼる」は分かりやすくなっているはずですが、酷評されるのはなぜでしょうか。

理解できるストーリーのなさが「つまらない」?

困っている女性

視聴者を困らせるストーリー

ランキング2位の「しんぼる」は「意味が分からない」という意見が圧倒的です。物語としての面白味に欠けると感じられています。

部屋から出たいという強い意思を見せる男は、なぜ自分がここにいるのかという問いを発しません。そのため、視聴者は漠然とした疑問の中に取り残されてしまい、結果はっきりとした答えを得られないことでフラストレーションが溜まってしまったようです。

想像力が試される映画

万人が理解するのは難しいストーリーの「しんぼる」。ラストまで想像力が試される仕上がりとなっています。

一方、メキシコのシーンはメキシコ映画好きからも高評価を得ていて、エスカルゴマンやシスターなど面白い画が続きます。とはいえ、変化が乏しいため退屈に感じる視聴者もおり、2つの世界の関連が分かるまでに時間がかかりすぎていると感じた人もいるようです。

無駄な時間が多くて「つまらない」?

うつむいている女性

ギャグが古いという意見も

「しんぼる」では視聴者が無駄に思う時間が多く、間延びした印象を受けた人も少なくないようです。

白い部屋のシーンでは多くのギャグが散りばめられています。ですが、そのギャグが古くて笑えないという酷評もありました。作品全体がシュールなため、ギャグでくすっと笑えても映画が「面白い」と感じるまでには至らなかったようです。

ペンを持っている女性

間の長さが退屈?

「大日本人」への評価同様、全体的に間が長いと感じるシーンが多く、視聴者が退屈になってしまったのも酷評の原因かもしれません。

その点でよく挙げられていたのが寿司を食べるシーン。醤油がないまま寿司を食べるシーンは5分ほども続いたため、間の長さが気になった人は少なくないようです。コントにも映画にもテンポの良さを求める人が多いため、こうしたシーンには退屈してしまうのでしょう。

ランキング2位「しんぼる」を楽しむには?

つまらないと酷評される「しんぼる」も、観る人を選んでしまうかなりシュールな内容の映画です。まだ見ていない人はどうすれば楽しむことができるでしょうか。

松本人志監督は「ニュートラルな気持ちで観てほしい」と語りました。松本人志監督の持つ独特な世界観を余すことなく表現したという点では高評価された映画でもあるので、映画という先入観にとらわれずその世界観に入り込めば、この作品の面白さが分かり楽しめるはずです。

松本人志監督映画ランキング1位「さや侍」の評価・酷評

ランキング1位「さや侍」についての松本人志監督のコメント

テレビを見ている親子

「笑って泣けるハイブリットな映画」

笑って泣けるという宣伝文句が多い中、本当にそういう映画は少ないと感じていた松本人志監督。

ランキング1位の「さや侍」は本当に笑いも涙もあるハイブリッドな映画を作りたいという思いから生まれた作品です。そのため、深読みするようなストーリーは邪魔になると考えて、誰がみてもすぐ分かる内容を目指したそうです。これまでの松本人志監督の「へたへた」なイメージを払拭してもらいたいとも語っています。そんな「さや侍」にも酷評があったのはなぜなのでしょうか。

周りに流される主人公が「つまらない」?

怒っている女性

主人公への感情移入が難しい

ランキング1位の「さや侍」は、主人公が課せられる三十日の業がストーリーの中心となっていて、30個ものネタが続いていきます。

披露されるギャグは徐々に面白くなっていきますが、さや侍は周囲の言われるがままにこなしていくだけです。そこに本人の努力や強い感情が描かれていないため、感情移入ができず町の人たちのように応援する気持ちになれなかった、という意見が見られました。

丸を出している女性

勘十郎親子の演技には高評価

とはいえ、勘十郎親子を演じた野見高明さん・熊田聖亜さんの演技は絶賛されています。特にたえの心境の変化を演じ切った熊田聖亜さんの演技に引き込まれます。

野見高明さんの場合、一般人ということもあり演技というほどの完成度はありませんが、むしろその素の姿にとても味があり、作品を盛り上げています。松本人志監督や熊田聖愛さんも認めている通り、後半にかけて少しずつ真剣な顔つきになっていく点にも注目できます。

泣かせようとする展開が「つまらない」?

悩んでいる女性

ラストの展開に賛否両論

「さや侍」のクライマックスには感動的な展開が待っています。多くの人が涙しましたが、その展開につまらないと感じた人もいるようです。

というのも、この映画が松本人志監督の映画であり、ラストまでは笑いを取り上げていました。なので突然の感動シーンで泣かせようとしているのが納得できない、ということのようです。クライマックスの演出に疑問を持つ人もおり、急展開に付いていけないと感じてしまったことが分かりました。

主題歌に感動

しかし、ラストシーンに用いられた竹原ピストルさんが歌う主題歌「父から娘へ~さや侍の手紙~」は感動を呼びます。松本人志監督と竹原ピストルさんの共作の詞に、竹原ピストルさんが曲を付けた楽曲となっています。

勘十郎とたえの絆や、父親としての思いをひしひしと感じられる歌詞で、「さや侍」を観ていない人からも高い評価を受けました。作中での曲の用い方がやや強引という声もありますが、新しい手法が松本人志監督らしいと言えます。

ランキング1位「さや侍」を楽しむには?

上を向いている女性

先入観なしで映画を楽しむ

ランキング下位の3作品と比べると「さや侍」は映画好きからも高評価を受けているので、面白い作品として見られていることでしょう。

ですがそれでもつまらないという酷評もあるため、楽しめる観方を知りたいところです。「さや侍」は松本人志監督の他の映画とは違う作風に仕上がっています。なので、松本人志監督の映画であるという先入観を持たずに観ると、映画としての面白さをより味わえるでしょう。特に「さや侍」は松本人志監督の映画を初めて観る人もきっと楽しみやすく、入門編にもぴったりです。

松本人志監督の映画は楽しめる!

松本人志監督の映画への評価の共通点

松本人志監督の映画が酷評されている理由をまとめると、視聴者の理解が追い付かない部分が多いという共通点があることが分かりました。それは松本人志監督の示すお笑いを愛している人たちの間でも起こってきているようです。

松本人志監督の映画は、一般的な映画と比べて複雑と言えます。松本人志監督自身が述べるようにこれらの映画は芸術であり、芸術に対する的確な理解や評価は難しいものです。それで「つまらない」という酷評が増えてしまいました。

松本人志監督が語る映画とは

以前松本人志監督は、「あほやなあっていうのをどれだけ発信できるかっていうのが、僕のエンターテインメントやと思いますね」と語っています。その発言の通り、これまで多くの番組やコントで規格外の才能を見せてきました。

そんな独創的な感性を持つ松本人志監督にとって、その道は自ら切り開かなくてはいけない道だったことでしょう。そして誰も踏んだことのない道だからこそ、視聴者からの理解が得にくいという面が出てしまうと考えられます。エンターテイメントとしての難しさがそこにあるようです。

固定概念を捨てて観ることが大事

酷評の多い松本人志監督の映画ですが、どのような観方をするかで評価が異なることが分かりました。特に固定概念を捨てて観ることが、松本人志監督の映画を楽しむ上では大事なポイントとなるでしょう。

松本人志監督の映画だからと、過度にギャグに期待したりストーリー性を重視したりすると、映画を観た時に違和感を覚え、「つまらない」と感じてしまうことがあるでしょう。固定概念を捨てて純粋に映画を楽しむことに集中すれば、松本人志監督の映画を面白いと感じることができるはずです。

松本人志監督の映画ランキングまとめ

松本人志監督の映画4作品をランキング形式でご紹介しましたが、確かに一般受けはしにくいものの松本人志監督にしか出せない魅力ある映画です。興行収入が芳しくなかったり酷評を受けていても、根強いファンがいることがその証拠です。

松本人志監督の映画を一度は「つまらない」と観るのをやめてしまった経験がおありでも、見方を変えたり作品が変われば新たな楽しみ方を発見できるかもしれません。この機に改めて松本人志監督の映画を観てみるのはいかがでしょうか?まだ次回作については白紙のようですが、次はどんな映画が生まれるのか期待して待ちましょう。

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