米津玄師の人気曲ランキングTOP30!ファンが選んだオススメ楽曲【歌詞付き】

1度聞いたら忘れられないメロディーと言葉の選び方や描写の表現が特徴的な歌詞で有名な米津玄師の楽曲。メジャーデビューする前からハチという名義でボーカロイド楽曲なども手掛けており、その頃からファンの多いアーティストです。そこで米津玄師の人気曲ランキングTOP30とMVなどの動画、そしてランキングだけではなくシングルやアルバムに収録されているおすすめの人気曲や最新の楽曲を紹介していきます。

目次

  1. 米津玄師の人気楽曲ランキングTOP30【MV動画付き】
  2. 米津玄師の人気曲ランキング!30位〜11位
  3. 米津玄師の人気曲ランキング!10位〜4位
  4. 米津玄師の人気曲ランキング!3位〜1位
  5. 米津玄師の最新おすすめの曲!
  6. 米津玄師人気曲ランキングまとめ

米津玄師の人気楽曲ランキングTOP30【MV動画付き】

米津玄師とハチ

愛称:米津さん、よねけん、ハチさん

本名:米津玄師(よねづけんし)

生年月日:1991年3月10日

現在年齢:27歳

出身地:徳島県出身

血液型:O型

身長:188㎝

体重:⁇?

活動内容:ミュージシャン、シンガーソングライター、ビデオグラファー、イラストレーター

所属グループ:⁇?

所属事務所:BALLOM→ユニバーサルシグマ→ソニーミュージックレコーズ

家族構成:⁇?

今やシンガーソングライターやイラストレーターなどの様々な分野で活躍中の米津玄師ですが、実は10代の頃からニコニコ動画でハチという名義でボーカロイドによる楽曲を発表しており、音楽に関わっている期間はかなり長いベテランアーティストです。

米津玄師とハチの違い

米津玄師もハチも同一人物であることには変わりありませんが、ハチはボーカロイド楽曲を発表している作曲家であってハチ自身の歌唱曲はありません。楽曲もハチは仮想現実のような異次元の雰囲気がある曲がほとんどですが、米津玄師の楽曲はPOPでどちらかと言えば分かりやすい歌詞のものになっています。

どちらも独特の表現やメロディーラインなどは同系統ですが、米津玄師とハチは別のアーティストとして区別されています。

ボーカロイド作曲者のハチとしての活動は2009年からニコニコ動画で始まり、ミリオン再生を超える大ヒット曲を多く生み出しました。その後BALOOMというレーベルから「diorama」というアルバムをリリースします。ハチ名義ですがボーカロイドではなく米津玄師自身の声で歌唱した作品で、事実上の1stアルバムとなっています。

楽曲だけではなく歌詞もファンに人気

2013年にはユニバーサルシグマから1stシングルとなる曲をリリースして米津玄師としてのソロメジャーデビューを果たします。米津玄師にはメジャーデビュー前からたくさんのファンがいるので、1stシングルもオリコン週間ランキングの最高位は12位と上々のスタートを切っています。

米津玄師の書き下ろす歌詞は率直に気持ちを乗せることで直に心に響いてくるものや、独特の表現や言い回しで聴く側が様々な意味を持つことが出来るようなものが多く、共感を得やすいのが特徴です。リズミカルなメロディーが歌詞にプラスされることで親しみやすくハマりやすいのもファンが多く人気の理由になっています。

米津玄師のおすすめ曲最新人気ランキング

そこで米津玄師の楽曲の中からおすすめの人気曲をハチ名義で発表した楽曲も含めてTOP30の最新ランキングにして紹介します。

人気曲ランキングでは動画や歌詞、その楽曲にまつわるエピソードなども紹介します。イラストレーターでもある米津玄師が手掛けたMV動画や米津自身の過去を表したような深い楽曲もたくさんあります。カップリングやアルバム曲などでMV動画がないものはリリックス動画で歌詞を紹介するので参考にしてみてください。

米津玄師の人気曲ランキング!30位〜11位

30位:リビングデッドユース

人気曲ランキング30位のリビングデットユースは2014年に発売された米津玄師の2ndアルバム「YANKEE」の中に収録されている楽曲です。シングル発売していないもののMVが制作されているだけあってリード曲のような扱いで、アルバムの中で一番最後まで悩んで作られた楽曲になります。

おすすめする理由

リビングデットユースはテンポのいいメロディーと深く意味深な歌詞が魅力的な楽曲です。MVは無数のライトが点いた部屋で大人が仮面を被った子供を追いかけているという不気味な構成になっています。カメラアングルも歪みがありホラー映画を観ているような雰囲気にもなるので、ファンの間でも好みが分かれる楽曲になっています。

タイトルのリビングデットユースから分かるように、この曲は鬱屈とした自分自身を生きる屍として表した楽曲になっています。少し暗めの歌詞とは裏腹にテンポのいいメロディーラインが絶妙にマッチしていて、ネガティブになりすぎないけれど深い意味を持つ曲なので共感する方も多い楽曲です。

過去の自分を肯定する歌

リビングデッドユース歌詞

前向きに進んでいくための歌詞

米津玄師はこのリビングデッドユースという楽曲について「音楽ナタリー」のインタビューで、この曲は米津自身が小学生や中学生の頃を思い出して作った楽曲だと答えています。

 

この曲には幼い頃の鬱屈としていた自分を許すため、またはそれで生まれた今の自分が許されるため、そして自分の存在をそれでもいいんだと肯定するためのメッセージが込められており、アルバム曲なのでランキング順位は高くありませんがファンの間でも名曲だと人気の楽曲になっています。

29位:シンデレラグレイ

人気曲ランキング29位のシンデレラグレイは2015年に発売された米津玄師のアルバム「Bremen」の中に収録されている楽曲です。

米津玄師はこの「Bremen」というアルバムを通じて物語を作りたかったと述べており、収録曲の順番でだんだんと暗い方向へ向かうように作ったそうです。シンデレラグレイは14曲中11曲目の楽曲で、かなり暗い曲として作られたことがわかります。

おすすめする理由

アルバム収録曲でシングルカットされていないシンデレラグレイにはMV動画はありませんが、NTT西日本の企業CMにタイアップされておりYouTube動画で期間限定配信されていました。動画のストーリーは上手く想いを伝えられない女性が主人公になっており、ラストでは男性から電報が来てハッピーエンドのような展開になっています。

NTT西日本の動画では良い方向に向かう展開でしたが、歌詞だけを見ると最後まで女性の不安や葛藤が続いています。米津玄師の恋愛ソングランキングのなかでも上位に位置し、特に泣ける楽曲と言われるほど悲しくて辛さのある曲になっています。

女性目線の切なさが心に届く歌

シンデレラグレイの歌詞に注目してみると、大好きな男性と何らかの形で別れてしまった女性や片思いの相手に気持ちが伝わらなかった女性の渦巻く葛藤や鬱屈さと言った感情が表現されています。

その暗い感情の自分をグレイ(灰色)の私という言葉で表現し、女性の繊細で傲慢な心情を上手く書き下ろした歌詞になっています。自分の感情とリンクさせるファンも多く、女性からの人気が高い楽曲になっています。

28位:ミラージュソング

人気曲ランキング28位のミラージュソングもシンデレラグレイと同じく2015年に発売されたアルバム「Bremen」の中に収録された楽曲になります。楽曲自体はかねてから米津玄師が弾き語りで披露していた曲で、アルバムの中では14曲中12曲目の楽曲なのでシンデレラグレイよりも暗い内容の物語として収録されています。

おすすめする理由

ミラージュソングもシングルカットされていないアルバム曲なのでMV動画はありません。メロディーと歌詞の載っているリリックス動画での紹介になりますが、かなりテンポの良い楽曲になっていて早口で歌っているような箇所もあるので歌詞が聞き取りにくいのもありますが、歌詞を見ながら聴くとじんわりと心に届く楽曲になっています。

ミラージュソングはファンの間でもかなり人気ランキングの高い楽曲になっています。ツイキャス配信でなかなか聴くことが出来なかった曲をアルバムに収録したこともあり、その特別感もプラスされてTwitterなどでもつぶやきの多い人気曲となっています。

僕と君の恋愛ソング

ミラージュソングは僕と君が登場する男性目線の恋愛ソングですが、上記で紹介した通りアルバムの中でも暗いめの楽曲として収録されており、ただの恋愛ソングとは少し違う楽曲になっています。大切な君を想うだけではなく、大切だからこそ失うことへの恐怖や過去との葛藤、そして今の不安を蜃気楼(ミラージュ)に例えて書き下ろした歌詞が心に染みる楽曲です。

27位:フローライト

人気曲ランキング27位のフローライトもシンデレラグレイやミラージュソングと同じく2015年に発売された「Bremen」に収録された楽曲です。14曲中2曲目なので物語の中でも明るいイメージの楽曲になっており、歌詞の内容や物語も分かりやすくMVの暖かい雰囲気が特徴になっています。

おすすめする理由

フローライトはシングルカットされていないもののMVが作成されている楽曲の1つです。MV動画に出てくる赤いケモノは、米津玄師が創造した架空のかいじゅうで子連れ毛玉という名前が付けられています。少年と少女が子連れ毛玉と米津玄師に出会うところから始まり、遊ぶ中で友情が芽生えるというストーリーになっています。

米津玄師の作曲する歌は歌詞が独特で分かりにくいものも多いですが、フローライトは率直に気持ちを乗せた誰もが共感できる楽曲になっています。ファンの間では賛否両論ありますが、素直に心に響く明るい楽曲として人気があるようです。

純粋な友情の歌

蛍石

フローライトは光る蛍石

楽曲のタイトルであるフローライトとは蛍石と呼ばれる鉱石のことで、暗闇で火をくべると光り出すという特徴があります。

 

楽曲の中では旅立ってしまった僕と君を繋ぐ友情の証としてフローライトが登場します。

目には見えない友情と壊すことの出来ない絆、そして離れてしまった君を想う大切で純粋な気持ちが歌われた楽曲で、共感する部分も多くアルバム曲ですがランキング順位の高い人気のある作品になっています。

26位:ナンバーナイン

人気曲ランキング26位のナンバーナインは米津玄師のメジャー5枚目のシングルとして2016年にLOSERと共に両A面で発売された楽曲です。2016年7月に開催されたルーヴル美術館の特別展である「ルーヴルNo.9~漫画、9番目の芸術~」のために米津玄師が書き下ろした曲となっています。

おすすめする理由

ナンバーナインのMVは初回限定盤の「ナンバーナイン盤」のみに収録されており、米津玄師の公式チャンネルでは公開されていません。オフコーラスのカラオケ動画があるので紹介しますがPOPで明るくテンポの良い楽曲であることが分かります。

ルーヴル美術館のあるフランスでは建築や彫刻などに続き漫画が9番目の芸術と言われており、特別展は漫画家にルーヴル美術館をテーマにして描いてもらった作品を展示した企画になっています。迫力のあるデザインと繊細なタッチの絵が多く展示されていて米津玄師のナンバーナインの楽曲もよく合っていると評判になっていました。

特別展には米津本人のイラストも

ルーヴル美術館の特別展では米津玄師が書き下ろしたナンバーナインというタイトルのイラストも展示していました。宙に浮く少女やベランダにいるかいじゅうなど詳しく何を表しているのかははっきりとは分かっていませんが、ナンバーナインの歌詞からなんとなく読み取ることが出来ます。

ナンバーナインは砂漠をイメージして作った楽曲になっています。将来的に東京が砂漠化するかもしれないという仮想世界をベースに、そこで生きる人々の思いや、今現在米津が作っている音楽がそんな砂漠で生きている人々に何か残るものがあるのかなど、何かを享受しながら生きているということを記した深い意味を持つ楽曲になっています。

25位:砂の惑星

人気曲ランキング25位の砂の惑星は2017年にリリースされた米津玄師の最新アルバムである「BOOTLEG」に収録されている楽曲です。もともとはハチの名義で初音ミクのボーカロイド楽曲として作成されたもので、この曲を起爆剤に砂漠(ニコニコ動画)を潤す新しいボーカロイド作曲者の誕生を願うと作られた楽曲です。

おすすめする理由

砂の惑星は初音ミクとのコラボMV動画が存在します。砂漠を歩く初音ミクとその後ろを歩くフードを被った怪しい集団が印象的な動画で、メロディーの節回しは早いですがハチとしての楽曲にしては少しテンポの遅い楽曲になっています。真剣な表情の初音ミクと歌詞の「イェイ」が絶妙な違和感で見る人を引き寄せる動画になっています。

アルバム「BOOTLMG」に収録されている砂の惑星は米津玄師が歌っているものですが、ハチ名義のボーカロイド楽曲と現在の米津玄師の曲はやはり少し違いがあり、ファンの間でも好き嫌いが分かれる曲になっています。しかしその表現豊かな歌詞の内容を読みとくと深い意味があるのですごい楽曲であると注目されている楽曲です。

 

米津玄師のボーカロイド楽曲への想い

砂の惑星の歌詞が意味しているのは、米津玄師やボーカロイド作曲者としてのハチによるボーカロイド楽曲への想いです。

ハチとしてボーカロイド楽曲の作成をしていた米津玄師ですが、久しぶりにニコニコ動画を観てみるとボーカロイドの景色が変わっており、それを砂漠のように感じたそうです。その砂漠を曲にしたのが砂の惑星で、砂漠(ニコニコ動画)に新しい木(ボーカロイド作曲者)が生まれて育っていくようにと願ったボーカロイドへの想いが綴られた歌詞が人気となっています。

24位:ホープランド

人気曲ランキング24位のホープランドもシンデレラグレイやフローライトと同じくアルバム「Bremen」に収録されている楽曲です。14曲中13曲目に収録された楽曲で、ホープランド(希望の国)というタイトルにも拘わらず物語の中でもかなり暗い楽曲になっています。しかし、アルバム曲にも拘わらずランキングの順位が高いのはその歌詞に共感するファンが多いからではないでしょうか。

おすすめする理由

ホープランドもシングルカットされていないアルバムの収録曲なのでMV動画はありませんが、こちらの「Bremen」のクロスフェード動画から少しだけ聴くことが出来ます。米津玄師はインタビューで暗くなればなるほど明るい言葉と明るい音でしか表現出来なくなると答えており、その言葉の通り明るい曲調の楽曲になっています。

ホープランドの歌詞には僕と君が登場します。SNSでもライブのMCでの大切な友人について考察している方が他にもいましたが、米津玄師のいくつかのインタビュー記事を辿ると大切な友人や君は過去の自分のことを指していることが分かります。

アンビリーバーズと対になっている楽曲

アルバム「Bremen」の中には1曲目にアンビリーバーズという楽曲が収録されています。物語の中で1番明るい曲ですが、その対になっている曲がホープランドです。

アンビリーバーズもホープランドも自分の中にある負の感情から生まれた楽曲ですが、アンビリーバーズがポジティブに前に進む曲なのに対してホープランドは過去の自分を肯定し認めさせるために希望の国へ向かう曲になっています。しかし元からその理想郷はないことも分かっているので先の見えない現実を描くネガティブさのある楽曲です。

23位:飛燕

人気曲ランキング23位の飛燕は米津玄師の4thアルバムである「BOOTLMG」に収録されている楽曲です。アルバムの1曲目に収録されており、幻想的な世界感と清々しい疾走感のある曲になっています。

おすすめする理由

飛燕もシングルカットされていないアルバムの収録曲なのでMV動画はありません。しかし米津玄師はこの曲を、自身が好きな「風の谷のナウシカ」の映画を見たりマンガを読みながら作成しており、清々しく疾走感のあるナウシカの世界観が表現されているのでMV動画がなくてもイメージしやすい楽曲になっています。

爽やかなメロディーラインと空を飛んで行く疾走感や前を向くポジティブさが人気の楽曲で、通勤や通学など朝に聴くと気持ちが良いと感じている方はたくさんいるようで、TwitterなどのSNSでもつぶやきが多くランキングの順位も高い評判の曲になっています。

ナウシカと米津玄師

空の飛燕

未来へ邁進するための歌

飛燕が「風の谷のナウシカ」をイメージして作られたことは上記で紹介しましたが、米津玄師はナウシカと自分を重ね合わせて歌詞を書き上げています。

飛燕は風の谷の壮大な世界観を背景に、ナウシカの優しさや母性、さらには怒りや悲しみなどの狂気的な部分の両面性を描いています。その両面性に振り回されながらも美しい未来へ邁進していく彼女の姿に、米津玄師自身がこういう風に生きれたらという思いも込めて作詞した楽曲になっています。

22位:かいじゅうのマーチ

人気曲ランキング22位のかいじゅうのマーチは飛燕と同じくアルバム「BOOTLMG」に収録されている楽曲です。米津玄師がイラストレーターとして描いた架空のかいじゅうをモチーフにした優しいメロディーが特徴的な曲になっています。

おすすめする理由

かいじゅうのマーチは元々「かいじゅうずかん」の付属CDとして収録される予定の楽曲でしが、結局は収録されず「BOOTLMG」のアルバム収録曲になっています。MV動画はありませんが、歌詞の内容も分かりやすくかいじゅうずかんを見ながら聴くのがおすすめの楽曲となっています。

かいじゅうのマーチは主人公の僕はかいじゅうで友達と一緒に歌いたいという純粋な心が描かれた歌詞が特徴です。優しいメロディーと優しい歌詞がファンの間でも人気でランキングの順位も高くなっています。

「今日の日はさようなら」のオマージュ曲

かいじゅうのマーチは実は森山良子の「今日の日はさようなら」という楽曲のオマージュになっています。卒業シーズンなどで子供達に歌われることが多い楽曲で、かいじゅうのマーチにはその歌詞が引用されている部分もあります。

「今日の日はさようなら」は別れの曲として歌われていますが、かいじゅうのマーチは今日は別れてもまた明日もあなたと共に歌いたいと願うかいじゅうの気持ちが描かれています。強い愛情を持った歌詞が心に響く楽曲で、米津玄師の楽曲としては異例ですが聴いていて優しくなれる歌詞が人気となっています。

21位:翡翠の狼

人気曲ランキング21位の翡翠の狼は米津玄師のメジャー6枚目のシングル「orion」のカップリング曲として収録されている楽曲です。「orion」が大ヒットしたことによって注目を集めた楽曲で、orionやもう一つのカップリング曲よりもかなりテンポのいい曲になっています。

おすすめの理由

翡翠の狼もメインのシングルカット曲ではないのでMV動画は作成されていません。メロディーは明るい楽曲なのですが、リリックス動画からも分かるように歌詞は暗いめの寂しさや不安を感じさせる楽曲となっています。

孤独な翡翠の狼の歌詞は、日常的に感じる不安や孤独と共感することが出来るとファンに人気の楽曲で、カップリング曲でもランキング順位が高く評価も高い作品になっています。

孤独な道を進み続ける歌

翡翠の狼は明るくPOPなメロディーでありながらその歌詞は暗く寂しいものです。米津玄師が暗い歌詞を書こうとすればするほど明るい曲調でしか作れないと言っていたのがそのまま表れている楽曲になっています。

歌詞の内容的にはorionと少し似ていて孤独やその先にある美しいものへ向かうという意味になっています。米津玄師自身は翡翠の狼という楽曲は自分のことを歌った曲だとインタビューでも答えており、孤独の道を進んでいるがまだ孤独からは抜け出せないという寂しさのある内容となっています。

20位:Neon Sign

ランキング20位のNeon Sighは米津玄師のアルバム「Bremen」に収録されている楽曲です。14曲中8曲目に収録された作品で、アルバム内の物語で言うとどちらかと言えば明るい楽曲ですがヘビーなギターリフから始まるので暗いイメージのある楽曲です。

おすすめの理由

Neon Sighもシングルカットされていないアルバム収録曲なのでMV動画はありませんが、素人さんの動画にNeon Sighとその歌詞が使われていたものがあるので紹介します。メロディーの最初に流れるギターリフがネオン街のエレクトリックな雰囲気を出していてテンポは明るい曲ですが全体的に暗い印象を受ける楽曲になっています。

Neon Signは別れの歌というだけあってファンの間でも共感して泣いたという声がたくさんある楽曲です。悲しいけれど心に響くのでランキングも順位が高く好きな方が多い作品になっています。

未練のある別れの歌

太陽と手

別れなければならない苦悩が歌詞に

Neon Sighは前向きな別れではなく別れがたいという思いが詰まっています。別れなければならないという苦悩と来世でも会いたいという未練のこもった楽曲になっています。

Neon Sighは米津玄師がインタビューに答えている記事がないのでどのような気持ちで作成されたのかわかりませんが、別れたくないけど別れた方がいい時や、相手の望むままに別れを受け入れるということは誰にでも経験したことがあるのではないでしょうか。そんな未練のある別れを歌にしているので共感するファンも多くいるようです。

19位:クランベリーとパンケーキ

人気曲ランキング19位のクランベリーとパンケーキは米津玄師の8thシングル「Lemon」のカップリング曲として収録されている楽曲です。Lemonが大ヒットしたのでカップリング曲に関するインタビュー記事も多く、Lemonが人の死に関する歌であるのと引き換えにクランベリーとパンケーキは何気ない日常を歌った歌になっています。

おすすめする理由

クランベリーとパンケーキはシングルのカップリング曲なのでMV動画はありませんが、リリックス動画がアップされていたので紹介します。歌詞の内容は難しいものではなく率直にそのまま読み取れるもので、二日酔いをした朝のような気だるい空気感の毎日を表している曲になります。

クランベリーとパンケーキは気だるいような日常の気持ちを歌っているので、その気持ちが分かるファンには親近感のある親しみやすい楽曲になっているようです。その何気ない歌詞がランキングの順位も高い理由なのかもしれません。

無駄なものも愛していく

クランベリーとパンケーキはLemonのような人の生死にかかわる曲を作成した後に、毎日の生活の中で感じる気だるい空気感を気軽に作成したいという思いで作ったとインタビューでも答えています。

米津玄師は二日酔いの気持ちを考えて歌詞に載せるのではなく、聴く人の心に届くように実際に二日酔いになって歌詞を書いたそうです。本来なら無駄だと思える二日酔いの時間も無駄だと思えるから反対側に良いと思えるものがあるので愛していく、と米津らしい考え方で作られた楽曲なので歌詞が深いと人気のある曲になっています。

18位:Paper Flower

人気曲ランキング18位のPaper Flowerも8thシングル「Lemon」のカップリングとして収録されている楽曲です。エレクトロニカでサビでベースを歪ませて迫力を出したり、後半に徐々に上がっていくような曲にしようと細かい手法から作った楽曲だとインタビューで答えています。

おすすめする理由

Paper Flowerもシングルのカップリング曲なのでMV動画はありませんがリリックス動画があったので紹介します。歌詞は自分自身に対する皮肉のニュアンスを入れた暗めの歌詞になっており、カップリングですが従来の米津玄師ファンに特に人気がありランキング順位も高い楽曲です。

上記のリリックス動画では分かりませんが、Paper Flowerでは今までの楽曲や同じくCDに収録されているLEMONやクランベリーとパンケーキとは違い、かなり低音で歌う米津玄師の声が良いというファンが多くいます。

アルバム「BOOTLEG」の延長線上にある楽曲

PaperFlower

美しく見せる歌謡曲

Paper Flowerは米津玄師らしい曲調の楽曲ですが、その元はアルバム「BOOTLEG」の海外のオルタナティブなR&Bのサウンドと自分自身のルーツを合わせて突破口を開いたものです。

しかし米津玄師は最終的にオルタナティブR&Bがやりたいわけではなく歌謡曲を作りたいというのが根っこにあるらしく、いかに歌謡曲を美しく出来るかを考えながらPaper Flowerという楽曲を作ったそうです。

17位:ポッピンアパシー

人気曲ランキング17位のポッピンアパシーは米津玄師の2ndシングルです。デジタルな感じが特徴的なオリコン週間ランキング11位を獲得したヒット曲で、ファンの間でもかなり人気のある楽曲になっています。

おすすめする理由

ポッピンアパシーの初回限定盤にはポッピンアパシーとMAD HEAD LOVEのMV動画が収録されたDVD特典が付属していました。ポッピンアパシーのMV動画は一体何をやっているのか理解できないような様々なことを行う米津玄師が映し出された動画で、無機質無関心でデジタルさとネガティブな感じのある作品になっています。

ポッピンアパシーは楽曲そのものはもちろんですがその不思議なMV動画に惹かれる女性ファンが多く、ランキングの順位もその癖になるMVが関係して高くなっています。

無関心なでネガティブな感情の歌

ポッピンアパシーは同じくA面で発売されたMAD HEAD LOVEと表裏一体として作られた楽曲です。MAD HEAD LOVEが愚直であることや素直な感情表現のすばらしさを歌った歌であるのに対してポッピンアパシーは無関心無感情のネガティブな作品になっています。

16位:アンビリーバーズ

人気曲ランキング16位のアンビリーバーズは米津玄師の4thシングルで、オリコン週間ランキング4位に輝いたヒット曲です。アルバム「Bremen」に収録されており、14曲中1曲目のかなり明るく前向きな楽曲になっています。

おすすめする理由

アンビリーバーズのMV動画は1匹の狼が主人公になっています。踊っているようでもがいているような狼とその鋭い爪の光が特徴的な動画になっており、タイトルのアンビリーバーズ(信じない者達)や動画のラストで狼が消えてしまうのを見ると悲しく切ない曲に見えますが、歌詞をよく聴くと実は前向きな楽曲になっています。

アンビリーバーズは歌詞の内容でやる気が出るという方もいれば、MV動画に出てくる狼がかわいいという方も意外とたくさんいます。シュールな狼の不思議なダンスが特に女性ファンに人気があるようでランキング順位も高くなっています。

マイナスを否定してプラスに変える

アンビリーバーズは周りの目や正しいと思われている価値観に対する苦悩や悲しみ、それに伴う残酷な結末を信じずに、マイナスを否定してプラスに変える、否定することを否定して肯定に変えるというようなかなりポジティブな歌詞になっています。

15位:ドーナツホール

人気曲ランキング15位のドーナツホールはボーカロイド曲としてハチが作成した楽曲になっています。米津玄師のアルバム「YANKEE」にはセルフカバーしたドーナツホールも収録されており、ハチ時代の中毒性のある米津玄師の曲調が特徴的な楽曲です。

おすすめする理由

ドーナツホールのMV動画はセルフカバーした米津玄師のものではなくボーカロイド楽曲のハチとしての作品が存在します。ボーカロイドキャラクターの4人の少女が入れ替わりで登場する動画になっており、このキャラクターもすべて米津玄師が描いたイラストになっています。アップテンポな曲と動画がおしゃれな楽曲になっています。

ドーナツホールはボーカロイド楽曲なだけあってかなりテンポもよく、現在の米津玄師の曲とは違いハチの中毒性ある曲調が特徴になっています。ボーカロイドのハチが好きな方にはかなりの人気でランキングも上位になっています。

空虚感や寂しさに繋がる歌

ドーナツホールの歌詞を見てみるとあなたとの思い出はあるのにあなたが誰か思い出せないという空虚感をドーナツの穴に見立てて表現していることが分かります。主人公とあなたが何かの比喩表現なのかはわかりませんが、アップテンポな曲調とは裏腹に大切なものを失った空虚感とむなしさや寂しさを表した楽曲になっています。

14位:メトロノーム

人気曲ランキング14位のメトロノームは米津玄師のアルバム「Bremen」に収録された楽曲です。14曲中9曲目に収録されており切ない別れの曲となっています。

おすすめの理由

メトロノームはシングルカットされていないアルバム収録曲にもかかわらず、米津玄師本人が描いたMV動画がある作品です。米津が描いた約200枚の絵をもとに作られており、柔らかいタッチの少女と少女と重なるように時折見える動物や悪魔のようなシルエット、棒人間や骨などが少女の心の中を描いているようなMVになっています。

メトロノームはその切ない恋心が心に響くとファンが多い人気曲です。最新のランキングでは米津玄師の新しい曲が上位に上がっていますが、メトロノームも常にランキング上位になっていた楽曲で、歌詞のメトロノームの比喩表現が上手いと評価も高い作品になっています。

メトロノームのテンポの違い

上記でも紹介しましたがメトロノームは別れを描いた恋愛ソングで、僕が彼女のことを想い別れを嘆く姿が歌詞に込められており、メトロノームの一定間隔のリズムが曲調になっているのも特徴です。すれ違ってしまった男女の恋愛関係をメトロノームのズレに例えて表現しているのが米津玄師らしい楽曲で、悲しくて切ない恋愛模様が描かれているので共感するファンも多い作品になっています。

13位:サンタマリア

サンタマリアMV

米津玄師の1stシングル

人気曲ランキング13位のサンタマリアは米津玄師がメジャーデビューした最初のシングル曲です。

 

米津玄師としての第一歩を彩るような、自分を見つめなおすための楽曲として作られた作品となっています。

おすすめする理由

サンタマリアのMV動画には米津玄師と米津が読んでいる絵本の中の2人の登場人物がいます。絵本の中の2人は光と影のような善と悪のような相対する存在となっており、米津玄師が絵本をめくりながら彼らの思いや現状を歌っていくという動画になっています。モノクロのような暗いカラーに時折差し込む救いの光が特徴的です。

米津玄師のデビュー曲サンタマリアは作り込まれた歌詞が特徴的な楽曲なので、かなり心に響くと人気曲になっています。SNSではこの歌を聴いて救われたとつぶやいている方も多く、ランキング順位も高くなっています。

前を向く美しさを表現した歌

サンタマリアの歌詞を見てみると主人公とあなたの間には隔たりがあり、それが呪いになっていることが分かります。お互いを信じて否定しなければサンタマリアに祈ることでこの隔たりが無くなって共に歩むことが出来る、前向きに進んでいけるんだというポジティブな救いの歌になっています。

12位:春雷

人気曲ランキング12位の春雷はアルバム「BOOTLEG」に収録された楽曲です。BOOTLEGの発売前にライブで新曲として披露された楽曲で、エレクトロな曲調と早口のマシンガンのような歌詞が特徴的な作品になっています。

おすすめする理由

春雷もシングルカットされていないにもかかわらずMV動画がある楽曲の1つです。MV動画には自動販売機や洗濯機、ブラウン管テレビやソファー、自転車等の日常的な空間で歌う米津玄師がおり、その昭和レトロな雰囲気とピンクやブルーなどの幻想的でエレクトリックなカラーが印象的な作品になっています。

1度聴いただけでは分かりにくいですが、じっくり歌詞を見ながら春雷を聴くと美しい日本語が並ぶ恋愛ソングになっています。早口で分かりにくいからこその米津玄師らしい楽曲がランキング上位の理由にもなっています。

米津玄師には珍しい率直なラブソング

春雷はタイトルに等しく、あなたに出会ったことの衝撃を雷のように歌詞に載せている楽曲です。米津玄師の楽曲では珍しく率直にあなたのことを想うラブソングとして書かれており、恋をした衝撃が早口の言葉に乗せて謳われています。

11位:MAD HEAD LOVE

人気曲ランキング11位のMAD HEAD LOVEは上記の17位で紹介したポッピンアパシーと共に両A面で発売された楽曲です。ポッピンアパシーと対になっており、最初から最後までハイテンションの明るい楽曲で、タイトルの通り普通ではない愛の在り方を歌っている楽曲になっています。

おすすめする理由

MAD HEAD LOVEのMV動画は歌い手の米津玄師の他に、向かい合い喧嘩をしたり仲直りをしたりする男女と、壊れたように動き続ける実験道具が特徴的なものになっています。MAD HEADとは狂ったような頭と直訳することが出来るので、狂ったように動く機会や男女の感情が上手く表現されている作品になっています。

MAD HEAD LOVEはボーカロイドのハチを思わせるようなテンポの良い曲調と作り込まれた歌詞が特徴です。難しい言葉もありますがその歌詞に魅了されるファンが多くランキング順位の高い人気曲となっています。

愚直であることのすばらしさ

MAD HEAD LOVEの歌詞は攻撃的な言葉や比喩表現も多いですが、米津玄師はインタビューで、目の前にいる相手と自分が世界に2人だけしかいないような本気の喧嘩やぶつかり合いをする愚直さは美しくすばらしいことで、それを歌にしたと答えています。

本音を言えずストレスを溜めたりすることは悪いことではないですが、本当の愛ではなく美しいものではないという意味があり、その深い内容がファンの間でも人気となっています。

米津玄師の人気曲ランキング!10位〜4位

10位:ゴーゴー幽霊船

人気曲ランキング10位は米津玄師のアルバム「diorama」に収録されているゴーゴー幽霊船という楽曲です。ゴーゴー幽霊船は米津玄師の曲の中でも特に比喩表現が多く解釈が難しい楽曲で、リズムやノイズ、ギターの音が入り混じったカオスな曲調も話題となっています。その難解さが従来の米津玄師ファンに人気でランキングでも上位になっています。

おすすめする理由

ゴーゴー幽霊船もシングルカットされていないアルバム曲ですが、米津玄師が書き下ろしたMV動画のある楽曲です。漫画のセリフのように歌詞が表示されますが、初めて聞くと何が言いたいのかよくわからない歌詞になっていて、楽曲のリズムと絵の動きが絶妙にマッチしたテンポが良くも不思議な感覚を覚える動画になっています。

ゴーゴー幽霊船はテンポが良く乗りの良い曲調なのでハマる方が多い楽曲です。しかしTwitterのつぶやきを見ても歌詞の意味は難しくて分からないという方が半数以上いるほど難解で、米津玄師の解釈が難しい楽曲のランキングでも上位に入るほどの作品です。

少女とアンドロイドの歌

ゴーゴー幽霊船は解釈が難しく米津玄師のインタビュー記事もないので、どのようなことを思って作られた楽曲なのかははっきりしません。

しかし、少女の未来や幽霊、汚物、メランコリーなど見えないものも全て少女に知ってほしいと願うアンドロイドの気持ちが歌詞に乗せられています。少女とアンドロイドの恋愛なのか少女を助けたいアンドロイドの思いなのか、最後は幽霊船に乗って一緒に歩むことから目的は果たされたようですが解釈が難しい楽曲になっています。

9位:ピースサイン

人気曲ランキング9位は米津玄師の4thシングルであるピースサインという楽曲です。アニメ「僕のヒーローアカデミア」のオープニングに起用された曲で、少年らしい歌詞とPOPな曲調が特徴で人気のある楽曲になっています。

おすすめする理由

ピースサインのMV動画は歌い続ける米津玄師が大きなキャンパスに自由に絵を描いたりバンドのようにギターを弾く姿が今までとは違って新鮮な動画になっています。

アニメの曲として作られた楽曲ですが、アニメを見ていない人でもピースサインが好きな方が多く、乗りの良い曲調と歌詞がランキング上位の理由にもなっています。

子供の頃の自分

ピースサインは米津玄師が子供の頃の自分と対話して作成した楽曲であると言われています。大人の自分が作った曲に対して心の中にいる子供の頃の自分にその曲の評価を問う独特の対話方法で歌詞を書き上げており、ストーリーや漫画のコマを頭の中にイメージしてそれを曲にするという米津玄師ならではの楽曲になっています。

8位:ViVi

人気曲ランキング9位のViViはアルバム「diorama」に収録されている楽曲です。アルバム「diorama」は米津玄師名義の1stアルバムなので、ハチの曲調や独特な歌詞もまだ残っており、ハチのファンにも人気の高い楽曲になっています。

おすすめする理由

ViViはアルバム収録曲ですが、MV動画がある楽曲の1つです。可愛らしく柔らかいタッチで描かれた動画は米津玄師がシャーペン1本で書き上げたもので、米津玄師のイラストレーターとしての才能も見ることが出来ます。

ViViの相手を想う切ない歌詞は部屋で1人で聴いて内容を噛みしめたいような楽曲になっています。歌詞の切なさももちろんですがMV動画の可愛らしく儚い画像もランキング上位の人気の理由になっています。

言葉に出来ないビビとの別れ

ViViは単純に歌詞だけを見ると別れることになった恋愛ソングのようにも見えますが、ViViというのはラテン語で生きるという意味のある言葉です。それを踏まえた上で歌詞を読みとくと、言葉に出来ない取り戻せないもどかしいビビへの想いや悲しみは生きていく上で分かりあえない人と人とのコミュニケーションを表しているのではないかと解釈することが出来ます。

7位:Flower wall

花たち

幻想的な楽曲

人気曲ランキング7位は米津玄師の3rdシングルであるFlowerwallという楽曲です。

アルバム「Bremen」の4曲目に収録されている明るいめの楽曲で、NikonのCMソングにも起用された爽やかで幻想的な曲になっています。オリコン週間ランキング3位を獲得した大ヒット曲にもなっており、米津玄師の名と音楽を世間に広めたと言っても過言じゃない作品になっています。

おすすめする理由

FlowerwallのMV動画は米津玄師の楽曲には珍しく爽やかで淡いカラーが幻想的な作品になっています。広い野原でギターを弾きながら歌う米津玄師と、POPでカラフルな煙が舞う景色がまさに花の壁のような印象を覚える美しい動画です。

 

Flowerwallの歌詞はずっと一緒にいたいけれどお別れが近づいているというような内容です。それでもそれを受け入れようとする主人公の想いが描かれているので切なくて心に響くとファンも多い人気曲になっています。

Flowerwallの普遍的な感情

Flowerwallは花の壁という意味ですが、そのままの見た目の幻想的な花の壁ではなくネガティブな意味の壁とポジティブな意味の花を合わせた複合体を指しています。不幸でも幸せでもないけれど、だからこそ美しいものを作ることが出来るという米津玄師の普遍的な感情を表した楽曲になっており、その深い内容がランキング上位にも繋がっているようです。

6位:orion

人気曲ランキング6位のorionは米津玄師の6thシングルとして発売された楽曲です。アニメ「3月のライオン」のエンディングテーマとして起用された楽曲で、オリコンデイリーランキング最高1位、週間ランキングでも3位を獲得した大ヒット曲となっています。

おすすめする理由

orionのMV動画はいくつもの電球と洗濯機が置かれただけの無機質な部屋や真っ黒な夜の海で歌う米津玄師が描かれています。orionの希望の光を表すような電球と汚れを洗い流す洗濯機、そして徐々に夜が明けていく海が米津玄師の心の中を表したような動画になっています。

米津玄師の楽曲はアニメや映画の主題歌のために作られたものだとしても、それを見ていない人の心にも響く歌詞が特徴的です。根底には米津本人の想いが描かれているので共感しやすく、orionも「3月のライオン」を見ていないけれど好きだという方が多くランキングでも上位に入る人気曲となっています。

人間の根底にある感情を歌った楽曲

orionはマンガの中の主人公たちのほのぼのとした雰囲気とそれに相反する心の根底にある生々しい感情を表現した楽曲です。マンガの中の景色がまさに米津玄師の日常だったとインタビューでも答えており、主人公の人間性と米津玄師本人の似通った人間性を歌った歌にもなっています。

5位:LOSER

人気曲ランキング5位のLOSERは米津玄師の5thシングルで、ランキング26位で紹介したナンバーナインと両A面で発売された楽曲です。発売前にLINE LIVEでカウントダウンされた楽曲で、渋谷のビルの壁面にMV動画が流されて初解禁されるというサプライズが行われました。

おすすめする理由

LOSERのMV動画は米津玄師が初めてダンスに挑戦したクールでかっこいい作品になっています。狭い空間、暗い空間でカーテンからの木漏れ日や遠くのライトの照明に照らされた米津玄師が踊り続ける様子が描かれており、時折悩んでいるような苦悩しているように頭を抱えたりしているところがLOSERの歌詞によく合っています。

米津玄師の作る歌詞は比喩表現が多かったり分かりにくい難しい言葉を使うことが多いですが、LOSERの直球で素直な歌詞はそういう米津玄師だからこそ逆に心に響くのでランキングも上位に入る人気曲となっています。

自己嫌悪から生まれた歌

LOSERは米津玄師の歌詞によくあるどこかへ向かう様子が描かれている楽曲です。米津自身がこういう人間だから今いるこの場所からどこか遠くへ行きたいと思う気持ちを歌ったとインタビューで答えており、それをヒップホップのニュアンスのある曲調に合わせてある意味乱暴で勢いのある形で表現した人気曲になっています。

4位:灰色と青

人気曲ランキング4位はアルバム「BOOTLEG」に収録された米津玄師と菅田将暉のコラボ楽曲です。アルバムリリースに先駆けて配信され、YouTubeでの再生回数も1000万回を超える大ヒットでBillboardのJapan Hot 100では初登場でランキング3位を獲得するなどかなりの人気曲になっています。

おすすめする理由

灰色と青は米津玄師と菅田将暉が歌う動画です。ブランコに座って歌う2人が描かれていますが、隣で歌うことはなく別の時間枠にいるような構成になっています。不思議なことに隣にいないのにブランコが揺れていたり菅田将暉の吸っているたばこの煙が漂っていたりと、同じ空間にいるような景色が表現されているのも魅力です。

灰色と青は米津玄師の作成した楽曲でもありますが菅田将暉の曲でもあります。どちらのファンからも受け入れられる真っ直ぐな思いを描いた歌詞や曲調が人気で、ヒットチャートでもランキング上位に入っているので評価も高いのがよくわかる人気曲です。

大人になった自分と幼少時代の自分

灰色と青は大人になって濁った灰色と幼少期の澄んだ青色を表現している楽曲で、大人になった僕と君は灰色の日々を過ごしているが、時折重なる自由な青い気持ちを思い出している様が描かれています。今の自分と過去の自分を色で表し、それぞれの今がこれでいいのかを考えさせられるような楽曲になっているので共感するファンも多くランキングでも上位の人気曲となっています。

米津玄師の人気曲ランキング!3位〜1位

3位:Lemon

人気曲ランキング3位は今年2018年に発売された米津玄師最新の8thシングルであるLemonという最新の楽曲です。ドラマ「アンナチュラル」のために書き下ろされた曲で、ドラマの人気と共にオリコン週間ランキングやBillboardのJapan Hot 100ではそれぞれ初登場で2位を獲得する人気曲となっています。

おすすめする理由

LemonのMV動画は「アンナチュラル」の主人公が死を扱う職業であることに合わせた動画でレクイエムをモチーフにして教会で撮影されています。また、亡くなった方と主人公の2人にしかわからない何か大切なものの象徴として踊る女性と米津玄師は同じハイヒールを履いています。シュールな映像とどこか悲しい雰囲気が美しいMVです。

Lemonは米津玄師の従来のファン以外にも影響を与えた人気曲になっています。最新ドラマの主題歌として書き下ろされたことと、ドラマの内容と深くリンクする歌詞が心に響くという声が多く評価も高いのがランキングにも比例しています。

傷ついた人を優しく包む曲

傷ついた人を優しく包んでくれるような曲をとの要望から作られたLemonは、人の死を悲しむ歌でありながら死という言葉が出てこない楽曲になっています。

Lemonは誠実な愛その代わりにタイトルのLemonの花言葉が誠実な愛であったり、アメリカなどでは欠陥品という意味もあります。米津自身は胸に残り離れない苦いレモンの匂いというフレーズが最初に出来たとインタビューで答えているので偶然なのでしょうが、愛しい大切なものを指す深い意味のあるタイトルになっています。

2位:アイネクライネ

人気曲ランキング2位のアイネクライネはアルバム「YANKEE」に収録されている楽曲です。米津玄師のライブでの定番曲で2014年に発売されてからも長くヒットチャートに名を残す人気曲になっています。

おすすめする理由

アイネクライネもシングルカットされていない楽曲ですがMV動画が存在する作品です。男性と女性が登場する映像で、キューピーやけん玉、花や傘などのアイテムが伝えたい何かを表しておりネガティブな不安や恐怖も垣間見れます。背景の絵具を塗りたくったようなデザインも女性の心の中を反映しているようで深いMVになっています。

アイネクライネは東京メトロのCMソングにもタイアップされた楽曲になっており、ボーカロイド作曲者のハチを知らなかった人でもアイネクライネをきっかけに米津玄師を知ってファンになった方がたくさんいます。

アイネクライネは小さなあたし

アイネクライネは率直な美しい言葉の中に否定や肯定が入り混じった楽曲になっています。そのまま聴くと男性に本音を伝えられない女性の想いを歌にしたものですが、その根底には否定と肯定、不安と希望がある深い意味の楽曲になっており、聴く人の心をつかむ歌になっています。リリースから4年たった今でも最新のヒットチャートのランキング上位に入るほどの人気曲でファンも多い楽曲です。

1位:打上花火

人気曲ランキング1位の打上花火はシンガーソングライターであるDAOKOとのコラボ楽曲で、米津玄師のアルバム「BOOTLEG」には米津がセルフカバーした打上花火も収録されています。

米津玄師は作詞・作曲・楽曲プロデュース・ボーカルとして参加しており、劇場アニメ「打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?」の主題歌として作られた楽曲になっています。音楽批評家からは肯定的評価を与えられかなり評価の高い楽曲で、発売から1年を通してヒットチャート上位を獲得する人気曲です。

おすすめする理由

劇場アニメ「打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?」は簡単に言えば主人公の男の子と女の子のお互いを想う淡い恋心と、2人でいる時間、ずっと一緒にいる未来を願って何度も時を戻す物語です。主題歌である打上花火の曲では1番をDAOKO、2番を米津玄師が歌うことで主人公と同じ男女の想いがよくわかる楽曲になっています。

打上花火は爽やかな歌声と分かりやすく素直な歌詞が幅広い年代に人気のある楽曲で、恋をしたくなるような青春を感じられるような作品になっています。数々のランキングで上位を獲得しているのは、そんな素直な歌詞と曲調が心に響くことも理由の1つになっているのではないでしょうか。

馴染みやすく覚えやすい楽曲

打上花火の曲調の特徴としてヨナ抜き音階というのがあります。ヨナ抜きとは音階のファとシを抜いて作られた楽曲のことで、日本の夏歌として知られる楽曲にはヨナ抜きで作られているものが多くあります。

何故ヨナ抜き音階が日本の夏に染みるのかは分かりませんが、抜くことでどことなく和なメロディーになると言われています。打上花火もヨナ抜きにすることで日本人に馴染みやすく覚えやすい楽曲で夏の花火を思わせる曲調になっていることがランキング1位の理由なのかもしれません。

米津玄師の最新おすすめの曲!

アルバム曲はこちら

米津玄師のアルバムで一番のおすすめは2017年11月に発売された最新のアルバムである「BOOTLEG」です。上記で紹介したランキングに入っている楽曲がたくさん収録されており、特にLOSERやorion、打上花火などの最新シングルや灰色と青などのコラボ楽曲も入っています。

米津玄師は他にも「diorama」「YANKEE」「Bremen」と2018年8月現在で計4つのアルバムを発売しており、上記のランキングに入っていない楽曲もアルバムの中にはたくさん収録されておりおすすめのものもたくさんあります。アルバムではハチから米津玄師の音楽に変わっていく様も感じることが出来るので是非聞いてみてください。

シングル曲はこちら

米津玄師の最新の楽曲としてNHKの2020年東京オリンピック応援ソングのパプリカがYouTubeで配信されています。小学生5人組のFoorinというグループの曲としてパプリカというタイトルの楽曲になっています。

パプリカはYouTube配信だけではなくNHKのみんなのうたにも起用され、子供たちが歌う明るい曲調が特徴の楽曲になっています。米津玄師のシングル最新シングルのLemonとは一味違った楽曲を楽しむことが出来るのでおすすめです。

米津玄師人気曲ランキングまとめ

米津玄師の楽曲は大まかにハチとしてのボーカロイド楽曲に近いものと現在の分かりやすく受け入れやすい楽曲のものに分けることが出来ます。従来の米津玄師ファンはボーカロイド楽曲のようなものや歌詞が難解で比喩表現の多い作品を好む傾向にありますが、新しいファンは最新の分かりやすい楽曲を好む方が多いです。

どちらの楽曲も米津玄師の心の状態や根底にある感情を描いたものが多く共感できる作品が多いですが、やはり最新の楽曲の方が知名度も高くランキングでも上位になっています。アルバムに収録されている楽曲やシングルのカップリングとしてアルバムに入っていない曲もあるので、是非米津玄師のお気に入り楽曲を見つけてみてください。

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